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彫刻屋台が集まる鹿沼の秋(2016)

 10年前の2015年11月から2018年7月まで、栃木の鹿沼で一人暮らしをしていました(当時の勤務地が鹿沼であったため)。

 鹿沼といえば、いちご、こんにゃく、はとむぎ、そば、最近ではシュウマイなど、いろいろな特産物やグルメなどがありますが、鹿沼の伝統を象徴するのが、彫刻屋台です。

 鹿沼では毎年10月3連休(その最終日の月曜祝日がスポーツの日)の初日土曜と中日の日曜の2日間「鹿沼秋まつり」という大きな祭りが開催され、鹿沼の中心部にある今宮神社周辺の街を20台ほどの彫刻屋台が練り歩きます。
 私は鹿沼で暮らし始めた翌年の2016年に初めて鹿沼秋まつりに行きました(更にその翌年の2017年にも行きました)。

 鹿沼秋まつりでは、初日(土曜)は昼間に「屋台繰り込み」が行われ、祭りに参加する各町の彫刻屋台が今宮神社に入ります(順番は毎年変わります)。
 すべての彫刻屋台が境内に揃った後、今度は夕方から夜にかけて「屋台繰り出し」が行われ、各町の彫刻屋台が神社を出て、その後街の各所で「ぶっつけ」と呼ばれる彫刻屋台同士のお囃子の競演が行われます。

 祭りのメインイベントとなる2日目(日曜)は、まず午前に鹿沼の街を練り歩く御巡幸(神輿渡御)が行われ、午後は各町の彫刻屋台が街を練り歩く「屋台揃い曳き」が行われます。

各町の彫刻屋台が街を練り歩く「屋台揃い曳き」

 緻密かつ豪華な彫刻で装飾された大きな屋台が街を練り歩く姿は人々を魅了させ、祭りには多くの人で賑わいます。

 日が暮れて夜になると、祭りのボルテージは最高潮に達し、前日に続き街の各所でぶっつけが夜10時近くまで行われ、その後彫刻屋台は各町の屋台倉庫に帰っていきます。

 彫刻屋台が街に集まる「鹿沼秋まつり」。いつになるかわかりませんが、またその祭りに行ってみたいものです。

<追記>
 私が初めて「鹿沼秋まつり」に行ったその年(2016年)の12月、「鹿沼秋まつり」はユネスコの無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」33件のうちの1つとして登録されました。

関連サイト

 本記事の写真は2016年にデジタル一眼レフカメラで撮影したものです。
 尚、本記事の写真を含む2016年の「鹿沼秋まつり」の写真は、近日「私が撮った平成時代」で公開予定です。


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