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認知症予防、コグニサイズ教室を実施してきました②

地域を明るくするリハビリテーション専門職の会 大和の岡原です。
当会は、市民活動団体として地域を明るくすることを目的に活動しています。

今週の12月1日(木)に認知症予防であるコグニサイズ教室を実施してきました。
今回の内容は、市民活動ではなく職場での介護予防に関するものです。

教室で気を付けていること

コグニサイズ教室を実施している中で気を付けていること、意識していることがあります。
一番は習慣化、自主化できるように意識しながら教室を運営することです。
このお話は、またどこかでさせて頂きます。
もちろん楽しみながらやること等も大切ですが、そのほかに専門職、理学療法士だからこそ見れることもあります。

運動の負荷量

大切なものの1つが負荷量です。
負荷量が少なすぎると効果は得られにくいですし、反対に大きすぎても逆効果です。
なので、ちょうどいい的確な負荷量を設定してあげることが大切です。
そしてできたらそれがご自身で設定できるようになったら自宅でも意識してできるので大切です。

では、何を指標にして負荷量を設定しているかというと
①疲労度
②脈拍数

です。
疲労度とは、いわゆる主観的運動強度(RPE:rating of perceived exertion)、自覚的運動強度です。
これは主観的な評価とも言えます。
反対に、脈拍は一定の時間に心臓が拍動する回数のことを表しています。
これは客観的評価とも言えます。

なぜ主観的な評価も客観的な評価も必要か

教室の参加者は高齢者が対象です。
高齢者の中には、心臓の弱い人もいることが珍しくなく、運動中も年齢に見合った心拍数の上昇が得られない人がいます。
本当は、その人にとってはきつい運動負荷量だとしても、こういった場合は脈拍が上がらないケースがあります。
それなのにさらに運動の負荷量を上げるのは危険です。
逆に高齢者の中には、脈拍が上がっていても、疲労感を感じない方もいないことはないです。
身体は十分に負荷がかかっていても、本人は「まだ大丈夫だよ」といって運動を続けてしまうこともあります。
なので、疲労度といった主観的な評価と脈拍といった客観的な評価が必要になってくると私は考えています。
それを双方とも評価し、総合的に判断し指導できるのが専門職であり理学療法士の強みだと思っています。

と偉そうなことを書きましたが、私もまだまだ勉強中です。
理学療法士という専門職である自覚を今一度持ち、これからも学ぶ姿勢を忘れないようにしたいと思います💪

図1 脈拍測定
図2 自覚的運動強度

図1、2参照:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/undou-kiso/shinpaku.html#:~:text=1962%E5%B9%B4%E3%81%AB%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3%E3%81%AE,2%EF%BC%892)3)%E3%80%82


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