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Beauty crowds me till I die 美しさよ私を閉じ込めて


Beauty crowds me till I die
Beauty mercy have on me
But if I expire today
Let it be in sight of thee —

美しさよ 私を閉じ込めて
どうか死ぬまで
私に情けをかけて
でも、もし今日死ぬのなら
あなたの見える場所がいい


最初の文が謎です。

Beauty, croud me till I die

このように書いてあれば命令文だと分かりやすいのですが…
croudsと三人称単数現在形になっているということは、
文法的には命令文ではない?

でも2行目では、

Beauty have mercy on me (文法順に直しました)

このようにhaveは原型で、命令文であることが示唆されます。

4行目、これは分かりやすく原型で始まる命令文。

というわけで、1行目だけ違うというのも変なので命令文で訳しました。
なぜcroudにsが付くのか。
文法的に説明できるのか、
これがディキンソンの言葉づかいなのか、
音の問題なのか、

詳しい方がいたらご教授いただきたいです。


さて、
詩の内容は「美と死」。

最近金曜ロードショーで、
ジブリのアニメ作品『風立ちぬ』を見直したタイミングということもあり、
菜穂子さんをイメージして訳しました。

ラスト2行は、
映画のラストシーン…

良いシーンでした…


『THE COMPLETE POEMS OF EMILY DICHINSON』
THOMAS H . JOHNSON, EDITOR

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