清水焼の郷まつりに行ってきました!
職場でこの陶器市の存在を知り、ちょうど今日(21日)は仕事も休みなので行ってみることに。(むしろ行け、と言わんばかりに今日だけ空いてました…)
場所は山科の清水焼団地。
京都駅から団地まで臨時直行バスが出ているとのことですが、五条通からでも乗れるようなので、
その付近で気になっていたお店でランチを。
ついでにパン屋さんにも立ち寄ったりしつつ。
そんな感じで、来ました。
もう少し何というか、人気の少ない感じを想像していたのですが…
賑わってます!
陶器の出店だけでなく飲食の屋台もあり、まさにfestival。
普段から清水焼の工房やお店のある会場なので、出店のほかにも色々と見学できる場所があります。
ちょっとこちらのギャラリーを覗いてみましょう。
こういうスペースがほんとうに好きです。。
今更ながら清水焼について何も知らないので、こういう「清水焼とは」みたいな説明が大変ありがたいです。
もともと京都は陶芸に用いる土がほとんど採れない場所。にも関わらず、お茶や華道といった文化はさかんで、陶器が求められる。そんな状況で職人たちは、他の地域から入ってきた土を独自にブレンドして、工夫を重ねながら作陶してきた。茶人や公家、一般大衆にも評価されながら技や感性が磨かれ、バリエーション豊かで趣に富んだ焼きものを生み出すに至る、と。
(大雑把にまとめてみました↑)
この図柄は捻華紋(ねじはなもん)というらしいです。
2Fへの階段を昇ると、富士。
風合いもいいですが、この扇の形がなんとも素晴らしく目を惹きます。
このあたりの碗は、鳥と木の組み合わせで描かれたものが多いです。
この木といったらこの鳥、みたいな組み合わせは美術だけでなく、和歌や俳句といった文芸の世界にも通じますね。
柿とメジロ。(…だよな?)
これが花瓶で、
こちらは水指。
同じ題材でも違うデザインになっていて面白いですね。
メジロが柿大好きなことは両者とも伝わってきます。
河井寛次郎。値段がついていません。
こちらの器は「夜に漂う」。
タイトルといい、現代的な生活のセンスを感じます。
上から見ると木の葉のようですが、立体感があり、小舟のようでもあります。
ナッツやドライフルーツをここに盛り付け、
ワイングラスを傾けながら夜の静寂に漂う……。
それもまた一興ではないでしょうか。
ふう…
ちょっと休憩。
こんなときのためにあんバターフランスを仕込んでおいてよかった。
ファミマのアイスモカブレンドと一緒に。
アイスかホットか、迷う自分に秋を感じます。
パンがいいですね。噛むほどに閉じ込められた香りと甘さが引き出され、バターの程よい塩と絡み合う。
サイズははじめ小さいかなと思いましたが、パンがけっこうハードなので、充分な食べ応えと満足感でした。
さて、
陶器市も後半戦。
素敵なコーヒーカップを探しにいきましょう。
ミルクとカスタードの間みたいなクリーム色が、温もりを感じさせます。(右)
総合的には左の色合いに惹かれつつも、右の形も捨てがたい。
じゃあ右の形で左の図柄のものがあったらそれが一番いいのかというと、必ずしもそうではないのが陶器というもの。悩ましいですね…
買うなら右かなー。
そして、淹れるなら中深煎りのコロンビア(コーヒー)。
これは右。適当に選んでいると、なんとなく自分が今求めている色の系統がだんだん分かってきますね。
葉っぱの緑色にコントラストがあるのが素敵。
焦げ茶色の縁取りも、いい味出してます。
…深煎りのマンデリンを注ぎ込みたい。
理系の研究職の人が(大学院生?)、
朝、誰もいない研究室でコーヒーメーカーで作ったコーヒーを、
このマグカップにうつして飲む。
そんなシーンが頭に浮かんできました。
昔ながらの喫茶店のブレンドコーヒーがこの器で出てきたら、
その魅力を再発見させられそうです。
このパウル・クレーの絵みたいなカップには、
圧倒的に浅煎りのコーヒーが映えることでしょう。
これもいいな。
来る前は、もっと職人たちの交流会みたいなものを想像していて、若干緊張していたのですが、全然心配無用でした。
リーズナブルな、普段使いできる器がよりどりみどりで、とても楽しかったです。
けっこう風が強かったので、ベランダに置いてきた洗濯物大丈夫かなーとか、そんなことにのんびりと思いを馳せつつ、
帰宅!!
(やはり)大丈夫じゃなかったーーー!!