そうだ、映画の話をしよう⑫‐VENOM:ザ・ラストダンス
今回は絶賛上映中の作品についてご紹介する。
本作はつい先日(2024/11/1)から公開が始まったばかりの新作映画だ。
以前にもシリーズ一作目をご紹介したことがある。
タイトル:VENOM:ザ・ラストダンス
公開:2024年
主演:トム・ハーディ
監督: ケリー・マーセル
絶賛公開中作品のネタバレを含むためここから先は自己責任にてお願いしたい。
なお、過去の2作品は上で紹介した記事にリンクがあるのでそこからご視聴いただければと思う。
さて、本作はタイトルの通りエディとヴェノムがバディとして戦う最後である。
シンビオートがかつて封印した創造主がその封印を解くために刺客を送り込んでくるというのが簡単なストーリーだ。
創造主の封印を解く鍵はヴェノムたちが持っている。
と、いうのもこの鍵はシンビオートが宿主を蘇生させたときに生成される物質だからだ。
1作目の終盤でドレイク博士&ライオットペアに心臓を貫かれたエディは一度死んでおり、ヴェノムがそれを蘇生させている。この時に創造主・ヌルの封印を解く鍵が二人の身体の中に生まれた、という展開である。
なるほど、一作目の死から復活がしっかり伏線になっている。なんか創造主突然出てきたなー?感はあるものの全体の展開は特に違和感はない。
エディ&ヴェノムのちょっとかみ合わない兄弟のようなバディも健在だ。
メキシコからスタートした度はラスベガスを経由してエリア51で幕を閉じる。
創造主の狙う鍵は蘇生させたシンビオートか蘇生された宿主が死ぬことで消滅する。
刺客との戦いの末にヴェノムがエディの下を離れて刺客もろとも自死を選ぶシーンでは思わず泣いてしまった。
だって、私が大好きなバディトップ3に入る二人だもの……!!
他に方法がなかったにせよ、あまりに悔しくて悲しくて、そしてヴェノムというダークヒーローに対して回り(作中の軍人さんたち)の理解がなさ過ぎて……
エディと出会った頃は地球のことなど何も知らなかったヴェノムが地球人のために犠牲になるという、ありふれた、よくある展開かもしれないがやっぱり悲しい。
エディとヴェノムは二人で一人でいて欲しかった……。
MCU作品の例に漏れず何か続きそうな展開は示唆されているものの、エンドロールでエディはヴェノムとの別れを受け入れている。
彼が落ちこぼれるかつての彼ではなく、ヴェノムとの出会いを経て、悲しいことがあっても前を向ける人になったことは素直にうれしい。
それでも、話しかけてももうヴェノムが出てこないというのはやっぱり悲しい。
ラストダンスのタイトルを見たときから予想していたが、予想以上にこの二人の別れがつらかった。
しかし、多くの人に見てもらいたい作品ではある。
・異種間の友情
・正しい事だけが全てではないという考え
・MCUの中での独立性
この3点をとってもヴェノムシリーズには一見の価値ありだ。
IMAX、MX-4Dなど多彩な上映環境が楽しめる今のうちにぜひ見てもらいたい。
また、本作は吹き替え版も非常に出来が良いので字幕苦手だな、と思う方にも気軽に楽しんでいただける。
映画は映画館で見るのが一番楽しいと個人的に思っている。
三連休は終わってしまったがまだまだ、上映期間は残っているので劇場での鑑賞をお勧めする。
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