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そうだ、映画の話をしよう⑪-ヴァチカンのエクソシスト

今回は洋画は洋画でもホラージャンルの作品を紹介しようと思う。
普段はあまり見ないのだが、本作は格別なので知らない方にはぜひ週末の3連休に見てもらいたい作品だ。

タイトル:ヴァチカンのエクソシスト
公開:2023年
主演:ラッセル・クロウ
監督: ジュリアス・エイヴァリー
製作:ジェフ・カッツ、ダグ・ベルグラッド
   マイケル・パトリック・カチュマレク
原作:ガブリエーレ・アモルト『エクソシストは語る』

あらすじ
1987年7月――サン・セバスチャン修道院。

アモルト神父はローマ教皇から直接依頼を受け、憑依されたある少年の《悪魔祓い》(エクソシズム)に向かう――。変わり果てた姿。絶対に知りえないアモルト自身の過去を話す少年を見て、これは病気ではなく“悪魔”の仕業だと確信。若き相棒のトマース神父とともに本格的な調査に乗り出したアモルトは、ある古い記録に辿り着く。中世ヨーロッパでカトリック教会が異端者の摘発と処罰のために行っていた宗教裁判。その修道院の地下に眠る邪悪な魂――。

全てが一つに繋がった時、ヴァチカンの命運を握る、凄惨なエクソシズムが始まる――
(ソニー・ピクチャーズ公式HPより)

https://www.sonypictures.jp/he/2530827

通称「バチクソ」または「バチエク」なんて呼ぶ人もいらっしゃるのではないだろうか。
ヴァチカン、ローマ教皇の下で実際にエクソシストとして活動していたガブリエーレ・アモルト氏の回顧録を映像化したものである。
アモルト神父を演じるのはラッセル・クロウだ。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0B8TQ1V88/ref=atv_dp_share_cu_r

公開からまだ日が浅いため各種配信サービスでは有償レンタルが多いが、アマプラだけは見放題にあるので視聴のハードルはそこまで高くないはずだ。

いつも通りここから先はネタバレを含むため未視聴の方は自己責任にてお願いしたい。




ストーリーはある神父、エクソシストが悪魔を祓うシーンから始まる。
とはいっても本作での悪魔たちは基本的に人間に憑りつくのであまり姿を現さない。
ただ、悪魔に憑かれた人間の尋常ではない様子を表現するために多少の特殊メイク、CG表現はあるもののアクション映画を見慣れていれば不気味だな~程度のものである。

その後はあらすじにある通り、悪魔に憑かれた少年のところにトーマス・エスキベル神父、そしてアモルト神父(ラッセル・クロウ)が訪れる。
この、少年に憑いた悪魔こそ本作のラスボス、アスモデウスである。
アスモデウスが憑いた状態の少年は、なかなか不気味な容姿に変化していくのでハリポタの屋敷しもべとか指輪のゴラムとかが苦手な方はちょっと見るのが厳しいかもしれない。

さて、二人の神父はこの悪魔を祓うために、自分たちの罪をお互いに告白するシーンがある。
このシーンを経ることで二人がバディになったのだという感じがする。
そうしてピンチに見舞われつつもアスモデウスを倒す(このあたりは実際に見てもらいたい)のだが、悪魔祓い、結構物理である。
厳密には祈りを捧げたりなどするのだが、悪魔に憑かれた人間は神父たちを精神的にだけでなく物理的に攻撃してくるので、応戦した結果物理除霊、みたいな感じになる。
ほぼアクション映画だ(偏見)。

最終的に悪魔を封印して終わりかと思いきや、持ち帰った地図からあと199体いるのでよろしく、と枢機卿から頼まれるシーンで終わる。
絶対続きが作られるやつじゃん!!とワクワクする。
(なお、次回作の制作は決まっている模様)

ハリウッド発のホラーは作品にもよるが、ジャパニーズホラーのような後味の悪い作品が少ないように思う。
ホラーに対する認識、文化的背景なども関係しているのだろうと思う。
本作もホラー映画であることは間違いないし、後ろに何か居そう……というシーンがないわけではないが、きちんと解決して終わる。
封印した次のシーンで封印が解けそう、とかいうシーンはない。
(でも悪魔はあと199体いる)

そういう意味でホラーが苦手でもアクション映画やサスペンス、パニック映画の耐性があれば十分楽しめる作品だ。
寒くなってきたのでホラーの季節とはいいがたいがぜひ、連休のおともに楽しんでいただきたい。


なお、本作プロデューサーのジェフ・カッツ氏は日本語エゴサ能力にたけているのでX(旧Twitter)などで感想をつぶやいたりすると高確率で見つけてくれる。つぶやくときには注意したい。

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