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右目の端に一瞬の白い光が映る 暴発した兵器のような 柔らかい木漏れ日のような 疲弊し切った…
細胞が腫れ上がって 無駄な熱を得て痛むので 貧相な身体を構築する あまりに小さなそれらの中…
青々とした空、一輪の雲さえない青空。 その空の隅っこに、薄青色のリボンが結ばれている。 も…
雨粒が、やけに酷く音を立てて 窓硝子を何度も叩くので 重い脳を無理矢理持ち上げ 完全遮光の…
ニオイスミレの居住地で 川縁の白線の如きナルキッソス 水面映る細胞と水面浮かぶ細胞へ 倒錯…
キンとした幻聴 無色の音 限りなく黒く 限りなく白い 午前四時半 朝刊配達のバイク いつもな…
言葉の解剖手術をしませう 落書きだらけの穴だらけ 酷く古びたトタンのその 数センチ下に捨て置かれた 脳はちいちゃく縮こまって トタンの穴から落ちてくる 赤錆含んだ雨粒で 震えながらの雨ざらし 秘めやかであった言論統治が 今や表皮に顔を出し 伝染性の熱病患者の 皮膚に浮かんだ紅斑と 同じ色して赤白斑 言葉の解体作業をしませう ようやく咲いた芥子の花 大きく空いた木のうろに その身を隠して芥子坊主 密かに泣いては夢の種 夜ごと垂らして世に撒いて 死の気配がする性を消す 夜
その朝、窓辺に神は不在だった 神の不在によって、愛の存在が証明された 愛の存在によって、死…