女子大を選択したら「他人を気にしなくて済む女」になった
進学した大学が、女子大でよかった。
すっぴんにマスクで行っても誰にも何も言われないし、まず気にされてもいない。
可愛くしていけば「可愛いって言ってる自分可愛い」じゃなくて、純粋な可愛いという言葉をかけてもらえる。
サークル内やゼミ内の恋愛関係のいざこざに巻き込まれることもないし、「○○ちゃんほんと可愛いね」なんて一人だけが褒められて悲しくなることもない。
ダイエットしてても「体調だけは気をつけろよ~」で終わるし、食堂で大盛りを頼んでも、大盛りかどうかなんて気にされない。
あと、新歓でお酒を強要されることもないし、三年生くらいの一年キラーの先輩から狙われたりすることもない。
女子大に通って、気づいたのは「それぞれがそれぞれのフィールドで生きたいように生きてる」だった。他人のことはいい意味で気にしていない。「気にしない」ことができない状況で過ごしてしまった高校までを思い出すと、真逆のような場所だった。
高校まで共学に通ったけれど、共学ゆえの悩みはわたしの体感だと8割くらい男が絡んでいたと思う。可愛いとか可愛くないとか、太いとか細いとか、胸のサイズから顔のパーツまで勝手に評価されたり・・・自分は気にしていないところまでを見られて他と比べられて、傷ついて気にするようになって自分のことをどんどん嫌いになっていった。
一方で、男子から好かれている可愛い女の子からの「私たちはかわいいけどあの子は(笑)」みたいな暗黙の雰囲気を感じ取って仲良くできなくなって、腹が立ちながらも結局比べて劣等感に駆られる。
もしかしたら、わたしの地元が田舎だったから田舎ゆえにありがちな「他人のうわさが大好き(というかそれくらいしか話のネタがない)」という理由があったのかもしれないけれど、少なくともそういう時間を過ごしてきた。
なんて無駄な時間だったんだろう。
社会に出て、そういう嫌な言葉を投げつけれられたり陰で言われることもなくなったわけではないけれど圧倒的に減る。
中には社会に出てもそういう話題が楽しい人もいるし、集まりやすいので、あくまでも自分でそういう話題や雰囲気が少ない場所を追い求めればの話にはなってしまうけれど。
あの頃に生まれてしまったコンプレックスや思考は簡単に変えられるわけではなくて、今でも街で男の人が二人以上で歩いてくると「すれ違いざまにブスって言われたらどうしよう」「ひそひそ言ってるのはわたしがデブだからだ」って思って息がしづらくなるときもある。
でも、それを考える回数はきっと減らしていける。そして、実際に高校の時代よりは圧倒的に減った。
女子大に入って、「他人を必要以上に気しない」ことと「自分が良ければそれでいいっしょ」という精神が備わったから。
共学の大学だとそれが備わらないとは言わないけれど、わたしは女子大でよかったなと思う。
備わったマインドを大切にして、生きていく。