番に直角のちょんぱ(切断)
かだだだだ、かだだだだ、
オレの体ばぼどどどどどど、
ぼどぼどぼどだ、
どぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ……
糞はとめどなく太い線、
尿は破裂した水道、
頭に差しこんだエフェクターの数々、
数えろ、
シールドを展開しろ、
オレの「レ」は45°をキープしたまま、
魔が刺したまま抜きん出ている、
オレの「レ」はいま深い、暗い、生ぬるい、
小さなトンネルを抜けてきたばかりだ、
オレの体ばどぼどぼどぼ、
ななつを数えた、
お前がきた!
8番目のお前が……、
聞き取りづらい声で囁きながら、
おぼつかない足取りで、
歩幅は弱く、
夜の戦線に今剥きだしになっている、
露出狂が流した臭う濁った血の海に、
お前は浸かる必要はない、
淡いヴェールを灰で穢す、
ヴェール、ヴェール、ヴェール、
首に巻いた、
ヴェール、ヴェール、ヴェール、
上原亜衣が四つん這いで突進してくる、
ダンプトラックが「オ」の「レ」に逆ナンしてきた、
「レツ」は逆剥けが気になるらしい、
ジョイントが足りない!
首が締めたままお前は8番目になる、
頭から歪んだ音が鳴る、
だから数えろ!!
シュー、シュー、シュー、
駿太くんがほら、
笑ってるよ、笑ってるよ、笑ってるよ、
工具を持ってきてくれた、
上原亜衣の管とバルザックのコーヒー管を繋げてくれた、
もうこれで水漏れは安心だ……
「オ」の「レ」は潜水服を着てションベンになる、
硫化水素の味が街を漂っている、
ほらそこにもWi-Fiが羽を休めている、
蝉を食うお前は嗤っている、
おかえりなさい、
溺死がいい?
絞殺がいい?
締められた首筋を、
夜毎何度もなぞる、
枕元に現れるお前は
ヴェールをいちまいいちまい裂いた、
子を攫うのが流行るこの街で、
棄てられた吸い殻で暗号を残す、
街路にはオレの「レツ」が書き起こした
無神学大全で埋まっていて、
猫の轢死体を繋げている、
電柱がお前におごそかに話しかけてきた、
数えろ、数えろ、数えろ、
オレの/切断/された首は路地に転がる、
オレの「オ」はどぼぼぼぼ……
潜水服を着た「レ」から葉書が届いた、
ハ、ガ……、キ、……が、
葉書が?
四つん這いの上原亜衣を
魑魅魍魎の散歩に出さないといけない、
電柱がお前のオアシスになる、
これが人生の「答え」なのか?
葉書がお前に啓示を与える、
訳がない、
片目を潰した侍がみんなの背を斬りつけた、
絡みついた指の数々を、
(数えろ、数えろ、数えろ)
思い出せない夜遊びを、
私に刻みつけられた幾重の葉書……
噴き出した糞が道をつくる、
お前は数を数えるだけでいい、
数えろ、数えろ、数えろ、
お前は何番目だ……?