運命が変わると○○が変わる?目が良過ぎて未来と過去が見える人「弟子入り編」
占いが好き
とにかく、小さい頃から本を読むことや占いが大好きでした。
はじめからタロットカードに興味があったのではなく、最初は簡単なトランプ占いをやっていました。ちゃんと覚えていませんが、相性占いみたいなものだったと思います。
同級生を占ったりしていましたが、普段ほとんど会話のない人ともコミュニケーションを取れたり、なかなか好評でした。
最初のタロットカード
一番最初に買ったCDや本って印象深くないですか?
ぼくがはじめて買ったタロットカードは、解説本付きで3000円ほどでした。
当時、中学3年の15歳、お小遣いは5000円。3000円はかなり痛い出費です。
大アルカナのみの22枚。シャッフルのやり方から練習しました。
高校でもタロット
高校生になってからも、タロットカードの勉強を続けました。
帰り道に古本屋に立ち寄って、参考になりそうな本を探す日々でした。
新しい友人たちと打ち解け合うきっかけも、タロットカードだったと思います。
男女問わず占いに興味がある人は多いです。多感な時期ならなおさらですね。
「占ってほしい」という人が何人も出てきました。
無料で占っていたので、10人ぐらい部屋に集まったことがあります(^-^;)
先生との出会い
高校卒業後、都市部へ出て専門学校に入りました。
散策がてら街中をぶらぶらしていると、雑居ビルの看板に目を引かれたのです。
そこには店名が書かれており、占い館と題されていました。
気になりつつも、何日かは看板だけを見てスルーしてしまう日が続きます。
意を決してビルに入ったのは1カ月ぐらい経過したあとです。
最初の印象なのですが、駄菓子屋っぽい占い屋さんだと思いました。
実際、あとで聞いてみると昔は駄菓子屋だったこともあるそうです。
「あ、うちの看板を見ていた人」
これが先生とぼくのファーストコンタクトでした。
初めての対面鑑定
占いの相場ってだいたい10分1000円ぐらいだと思います。
タロットカードだと時間がかからないので、20分か30分で終わることもあります。
初めて訪れた占い館で先生は階下で看板を見ている人物に気付いていました。
それが、ぼくだったようです。
そのうち来るだろうと予見されていたのです(;’∀’)
最初の鑑定は学業についてお願いしました。30分は鑑定で30分は雑談です。
占い業界の知らなかったことをたくさん教えてもらえました。
弟子は取ってない
当時、19歳のぼくから見て、30代半ばの先生はずいぶん大人びて見えました。
明るく、話し好きで、何より知識の量がすごかったです。
2回目の鑑定は、対人運を鑑定してもらいました。前回同様、30分の鑑定でした。
鑑定後に弟子になりたいと先生に言うと、「弟子は取ってないよ」と即答。
あまりしつこく言うと嫌われてしまうかもしれないので、その日は退散しました。
帰り際、先生は階下まで見送ってくれます。「またね」と。
鑑定に行く⇒弟子入り志願⇒断られるを繰り返すうちに、割引が付きました。
30分の鑑定が半額になったり、サービスしてくれました。
4度目の鑑定は自分自身の今後を占ったと思います。先生との出会いから2カ月目でした。
「お客様がいない時間に遊びに来てもいい」と先生が言いました。
遊びに来てもいい=弟子入りはOKだと勝手に解釈しました。
そして運命を知るに至る
先生は教え方がとても上手な人です。
教わる者の身になっているからです。
タロットカードの知識はさらに深くなりました。リーディング法を習得したのです。
ある日、先生はぼくに秘密を明かしました。「すごく目がいい。良過ぎて全部見える」
遠くを見える視力ではなく、生命体の過去や未来が見えてしまうと言います。
もちろん、ぼくの過去と未来の姿も見ていたそうです。
「いちと君。6歳のとき病気してる? 顔が変わってる」
ぼくは6歳の頃、てんかんになって10年間投薬治療をしていました。
先生が言うには、人間は「運命が動くとき、顔つきが変わる」と言います。
過去の自分も未来の自分も今の自分に凝縮されているのです。
そして、運命が動くとき顔つきが変わります。
自分自身で鏡を見て、「顔が変わり始めたかも?」と思った時……
そこが運命の変わり目なのかもしれません。
ぼくは先生に過去も未来も見てもらい、自らの命運を知るに至ります。