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繊細というより、内蔵スピーカーの性能が良いと言ってくれ

アルバイトという名の社会活動を再開して1ヶ月ほど。

前よりも自己理解がいくらか深まり、力を抜けるようになったとはいえ、私自身の繊細さが変わったわけでは無い。相変わらずミスをすると引きずるし、何か言われるとその言葉の裏の奥まで無駄に思考を巡らせてしまったりする。
むしろ、半年間の引きこもり期間を経て、より敏感になっているような気さえする。

でも、繊細なことって悪いことではない。
というか、繊細って言葉があんまりよくない。繊細な人は、内蔵されているスピーカーの性能が良すぎるだけなのだ。

どんな小さな音も拾い上げて増幅させ、高音質な音に変える。
でも音量調整が下手なので、そのまま爆音で垂れ流してしまう。

悲しみや不安も必要以上に増幅されてしまうけど、喜びや感動も必要以上に増幅することもできるのだ。

まあちょっと不便ではあるけども、私はポンコツなこのスピーカーを気に入っている。扱いづらいけど、性能は良い。
私の場合だと、物語に没入できたり、色々な意図をくみ取ったり、そこからさらに想像を膨らませていったりするのがとても楽しい。

使い方さえ間違えなければ、私たちの繊細さは、私たちの生活を豊かにしてくれるはずだ。


梨女(@xxnashimexx)


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梨女
ありがとうございます。 ちょっといいご飯を食べたいと思います。