がんばったらすぐに手を抜いちゃうクセを治すには?「意志力」+6
セルフコントロールシリーズの続きです。(+1,+2,+3,+4,+5)
前回はだれでも引っかかる「モラル・ライセンシング」について說明しました。ちょっと進歩したら手を抜いて良いと考えたり、やることリストを作ったら満足してしまったりするあの感覚ですね。
今回は、その感覚を対策する方法を紹介していきます。
明日挽回すればいいと考える人の末路
モラルライセンシングを防ぐ方法はいくつかあるんですけど、ここでは1つだけ紹介していきます。それは「明日も同じ行動をする」と考えることです。
例えば僕たちは、目の前にジャンクフードがあって我慢できなかった場合、明日から食べないようにしようと考えますよね。本当は今日中にやらなきゃいけないタスクがあっても、明日やれば巻き返せると考えたりもしますよね。
ただもしこの考え方が正しく遂行できているのであれば、、街中は痩せてる人が溢れていると思うんですよね。なぜならば、今日たくさんジャンクフードを食べたとしても、明日は食べないはずだからです。もしその約束が守られているのであれば、本来は自分の意思を尊重できているはずなんですよね。
要するに、人には「明日ならもっとできるよね」と考える傾向にあるわけなんですよね。というのも未来を楽観視するのか僕らの特性というか、今日忙しくても1ヵ月後は暇だと思う人は結構多いでしょう。1ヵ月後の予定をバンバン入れて、予定が近づいてきたら四苦八苦してる人って結構いるじゃないですか。
つまり僕たちは、「未来はもっと楽になっているよね、だから今手を抜いてもいいよね」と考えてしまい、その予測はことごとく外れてしまうのです。この考え方を防ぐにはどうすればいいかが、モラルライセンシングの対策をする上で重要になってきます。
明日も同じ行動をすると考える
「スタンフォードの自分を変える教室」には、モラル・ライセンシングを防ぐ面白い対策が紹介されていました。その対策とは行動を明日に先延ばしするのではなく、その行動を日によってばらつきが出ないように注意すること。行動を変えるというより、行動へのスタンスを変えるイメージです。
例えばジャンクフードを今日つまみ食いするのであれば、明日も明後日も同じ量のジャンクフードを食べなきゃいけない、と考えてみるわけです。これをするとおもしろいのが、「明日からちゃんとやればいいや」という便利な言い訳が使いづらくなるんですよね。
つまり日によってばらつきを出さずに、一定の行動が求められるのです。子の考え方をすると、未来への楽観視が収まりやすくなります。そりゃそうですよね。
✗今日だけ食べよう
○これから毎日食べよう
この思考に変化するわけですから、いったんは気持ちを落ち着けるようになるはずです。未来を楽観視する気持ちにはなりずらいでしょう。
この考え方は僕もよく使っているんですけど、ジャンクフードを食べちゃおうかな?と考えるのではなくて、これから毎日ジャンクフードを食べるとしたらそれでもいいのかな?と考えてみるのです。
今日が毎日続くと考えたときに、それでも誘惑に負けて行動しますか?と。
意志力の実験
ばらつきのある行動をいくつかリストアップして、そのうちの1つを毎日行えるように計画してみよう。その結果、どんな気持ちになるだろう