賃貸契約時の相見積もりは何社までOK?内見後の相見積もりはマナー違反?上手な依頼と断り方を文例付きで解説します
はじめに
こんにちは!XROOMS編集部です。
相見積もり(あいみつもり)について徹底解説します。
お部屋探しは信頼性のある不動産屋を見つけることが大切。そんな不動産屋を選ぶ際に重要なのが相見積もりです。
相見積もりは賢くお部屋を借りたい方にとって有効な手段ですが、その手順を誤ると審査に落ちてしまったり、希望していた物件に入居できなくなったりと、実は様々な危険があります。
そこでこの記事では、そんな賃貸契約時の相見積もりについて、何社に依頼すると良いのか、内見後の依頼はマナー違反なのか?といった様々な疑問を賃貸仲介の現場から徹底的に解説します。後半では相見積もりの上手な依頼と断り方を文例付きで紹介します。
ぜひ最後までご覧いただき、素敵な新生活を実現させてください
相見積もりとは?
相見積もり(あいみつもり)とは何?
相見積もりとは、異なる不動産業者に同じ物件の見積もりを依頼することです。複数の業者から提案される見積を比較することで、最適な条件や価格を見つけることができます。
賃貸借契約における相見積もりの目的と重要性
賃貸借契約における相見積もりの重要性は非常に大きく、主なポイントとして以下の4点が挙げられます。
最適な条件を見つけるための手段: 相見積もりは、同じ物件に対して、異なる不動産屋から提案を受けることで、最適な条件や価格を見つける手段となります。
競争による価格の割引: 複数の業者が同じ物件を提案する中で競争が生まれ、これが価格の割引に繋ががります。
提案の比較による選択肢の拡充: 複数の提案を比較することで、ユーザーは複数の選択肢を検討できます。家賃や契約条件だけでなく、サービスやアフターケアなども比較検討し、総合的な判断が可能です
信頼性や評判の確認: 異なる業者とのコミュニケーションを通して、各業者の信頼性や評判を確認することもできます。口コミやレビューを元に判断するだけでなく、自らの経験や要望に合った業者を見つけやすくなります。
このように相見積もりは賃貸借契約において慎重な検討を促進し、ユーザーにとってより良い条件で物件を見つける手助けとなります。
なぜ相見積もりをすると安くなる?
相見積もりをとることで、業者間の競争原理が働き、価格を引き下げる効果があります。これがユーザーにとってコスト削減やより良い条件の物件を見つける手助けとなります。良い条件が引き出せる理由は主に次の3点です。
競争による価格競争: 複数の不動産業者が同じ物件に対して見積もりを提供する場合、これが競争を生み出します。各業者は他社よりも良い条件や価格で契約を獲得したいと考えるので、その結果として価格が引き下げらることが期待できます。
ユーザーの交渉力が向上: 複数の提案を得ることで、ユーザーは自らの交渉力を向上させることができます。相見積もりを通して、借り手であるユーザー自身の不動産リテラシーが向上します。不動産屋やオーナーと交渉する際に、ユーザーはより強いポジションに立つことができ、その結果価格が安くなることがあります。一言で言うと「舐められなく」なります。
業者の柔軟な対応: 複数の提案を比較する中で、お客様の要望やニーズに柔軟に対応する業者が契約を獲得しやすくなります。仕事終わりの見学やオンライン見学など希望に合わせた会社を選ぶことができます。
おとり物件対策にも効果的
相見積もりはおとり物件対策にも効果的です。
おとり物件とは、実際には存在しない物件や、実在はするが既に募集が終了している物件を掲載し、問い合わせがきた後に別の条件の良い物件を提案する手法のことです。
複数の会社から相見積もりを取ってみたら、「実はおとり物件だった!」というケースは多くあります。
相見積もりをとることで、おとり物件を掲載している悪質な業者を見抜くことができます。
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相見積もりは何社までOK?
相見積もりは何社まで取ればいいのでしょうか?
何社でもOK!だけどリスクも有り
まず相見積もりを依頼できる会社の数に特に上限はありません。
とはいえ、依頼する業者の数が多ければ多いほど、様々な業者とのやり取りが必要となります。その分しつこい営業電話やメールがくる危険性が高まります。
2〜3社に依頼するのがおすすめ
そこで相見積もりを依頼する業者の数には適切なバランスが求められます。私たちは、2〜3社に依頼するのがベストだと考えています。
2~3社を比較することでそれぞれ異なる業者の条件や価格を効果的に把握できます。2~3社からの提案があれば、それぞれの強みや弱みを比較検討しやすくなります。
どこに依頼すれば良いのか?
相見積もりを依頼する際には、信頼性の高い賃貸仲介業者に依頼することが重要です。以下に、依頼すべき業者のポイントを挙げてみましょう。
1.物件所在地近くの大手の不動産賃貸仲介会社
1つ目はSUUMOなどにその物件を掲載している会社です。
SUUMOなどに希望物件を掲載している会社であれば、その物件の管理会社※物元(ぶつもと) である可能性が比較的高いです。問い合わせ画面にも「初期費用を知りたい」と表示があるので見積もり依頼しやすいでしょう。
注意したいのは掲載されている物件がおとり広告だった場合です。1社だけに問い合わせた場合、おとり広告の判断ができず、詐欺被害にあうリスクが高まります。このリスクを回避するためにも、複数の会社への相見積もりが効果的なのです。
2.物件所在地近くの大手の不動産賃貸仲介会社
2つ目は物件所在地近くの大手の不動産賃貸仲介会社です。
大手といえど安心というわけではないですが、やはり人員や店舗が多い会社は体制も整っているので、候補にいれておきたいところです。
物件所在地近くに店舗があれば、問い合わせから見学までスムーズに対応してもらえます。ただ仲介手数料は一般的な家賃1ヶ月分かかるケースが多いのがネックです。
個人的には直営が多いハウスメイトや、FC業者の質が高いアパマンショップなどがおすすめです。
3.仲介手数料無料の仲介会社
3つ目は仲介手数料無料の仲介会社です。最近は私たちXROOMSをはじめとして、様々な企業努力によって仲介手数料を安く契約手続きが可能な会社が増えてきました。
このような会社が価格的には一番安く契約できる可能性が高いです。比較的新しい会社が多く、実店舗を構えていない会社もあります。
ただ一部には業界内でタブーとされる”抜き行為”や”飛ばし行為”を行う会社も存在します。このような会社を利用すると、最悪希望物件に入居できない危険があるため注意が必要です。※詳しくは後述します。
これらの特徴を踏まえて、自身のニーズや予算に合った不動産業者に相見積もりを依頼すると良いでしょう。
また、事前に口コミや評価を確認したり、レスポンスのスピードなども会社を判断する上で有益なポイントになります。
3.相見積もりを依頼するタイミング
相見積もりはいつ依頼すればいいのでしょうか?
内見前?内見後?申込後?悩みますよね。
相見積もりは物件”内見前”までに行うこと
答えは”内見前”です。相見積もりは必ず物件見学前までに取得するようにしましょう。
事前に相見積もりをとった上で、手続きを行いたい会社を見極めて、物件の見学から申し込み手続きを行なってください。
内見”後”の相見積もりはマナー違反
なぜ内見前に相見積もりを取る必要があるのかというと、内見後の相見積もりはマナー違反だからです。
内見後に他の業者に同じ物件の相見積もりを依頼することは、オーナー側との信頼関係を損なう可能性があります。
物件見学後に、異なる業者を経由して申し込みを行うことは”抜き行為”と呼ばれ、業界内でのタブー行為となっています。抜き行為が発覚した場合は、審査に落とされたり、同じ管理会社やオーナー物件の申し込みを今後受け付けてもらえなくなるといった危険があります。気をつけましょう。
内見後に相見積もりをしても良いケースもある
ただし、次のような場合は相見積もりや他の仲介会社に乗り換えたとしても、理解してもらえる可能性もあります。
法外な仲介料やオプション費用を請求された
案内時の仲介会社の対応に不審な点があった
執拗に物件を契約するように急かされた…など
このような場合は、別の不動産屋の担当者に事情を伝えたうえで、セカンドオピニオンとして一緒に解決策を考えてもらいましょう。
相見積もりの依頼方法[文例付き]
「相見積もりを取ると言っても、どうやって依頼すればいいかわからない」そんな方もいるでしょう。
そこて依頼する際のメール文例を作成しました。
相見積もりを依頼する際は、以下の文例を参考にしてください。
相見積もり依頼文
依頼時のポイント
相見積もりを依頼する際は次の4つのポイントを押さえましょう。
初期費用の”内訳”を項目別に出してもらうこと
入居希望時期を明記すること
ペット飼育や小さい子供がいる場合は事前に伝えること
物件を掲載している会社には相見積もりしていることを伝えない
まず初期費用の”内訳”を項目別に出してもらうことが大切です。内訳がないと、「およそ30万円前後になります」のようにアバウトな金額しか教えてもらえません。
次に入居希望時期も必須です。入居希望の時期まで家賃発生を待ってもらえない場合や、フリーレントを提案してもらえる場合があります。
そしてペットの飼育の有無によって敷金が変わるので、ペット飼育予定の方は事前に伝えておきましょう。また小さいお子様がいるご家庭は、物件によっては入居を断られてしまう場合もあるので、こちらも事前に伝えておくとGoodです。
最後に物件を掲載している会社に問い合わせる際には、相見積もりしていることは伝えないようにしましょう。
「むしろ相見積もりで競わせた方がいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、不動産屋によっては相見積もりを取ることにマイナスのイメージを持っているところもあります。
仮にあなたが希望している物件を取り扱っているのが、ネットに広告掲載をしている会社の1社のみだった場合、相見積もりをしていることを伝えてしまうと、その会社に対し「失礼なお客さんだ」という印象を与えてしまう可能性があります。
こうなると審査の際に悪影響となるので、物件を掲載している会社に対しては相見積もりしていることは伝えないほうがベターです。
5.相見積もり後の断り方[文例付き]
相見積もりを受けた後に、他の業者との契約を選択する場合や継続的な検討が必要な場合、誠実でわかりやすい断り方が求められます。
以下はそのためのコツと例文です。
誠実でわかりやすい断り方のコツ
1. 感謝を表現: 相見積もりを提供していただいたことに感謝の意を示しましょう。見積の作成にも労力がかかります。感謝の言葉を交えることでお互い気持ちのよいコミュニケーションが取れます。
2. 明確な理由を提示:他の業者との契約を選択する理由や検討が必要な状況を具体的に説明します。理由を説明することで今後の執拗な営業を回避することができます。誠意を持って理解されるよう心がけましょう。
3. 将来の連絡の意思表示:現在は他の業者を選択することが決まった場合でも、将来的な物件ニーズが生じた際には再び連絡を取りたい旨を伝えましょう。
具体的な断り方の例文
上記の3つのコツを押さえた例文がこちらです。
このように、感謝の気持ちを伝えつつも、明確な理由と将来の連絡の意思表示を行うことで、信頼関係を損なわずに進めることができます。参考にしてください。
6.相見積もりで避けるべき会社の特徴
相見積もりをして不動産会社を検討する際、適切な業者の選択は重要です。どのように業者を選べば良いのか、避けるべき不動産業者の特徴をご紹介します。
安すぎる業者
他社と比較して費用が安すぎる業者には注意が必要です。特定の引越し業社の利用やウォーターサーバーの契約が必要な場合や、単純に計算を誤っている可能性があります。価格が安いからといって、裏に隠れた問題がないか注意する必要があります。
“抜き行為”を推奨する業者
“抜き”とは他社で見学した物件を、異なる仲介会社で申し込み契約することです。抜き行為はタブー行為であり、入居拒否などトラブルの原因になります。
「他社で見学した物件でも当社でお安く手続き可能です!」といった謳い文句で、タブー行為を薦めてくる会社には注意が必要です。
“飛ばし”内見をする業者
“飛ばし”とは、お客様だけで物件見学に行かせることです。”飛ばし”内見は予期せぬトラブルに発展することもあり、こちらも不動産業界のタブー行為です。
最近はお客様のみで見学できる”セルフ内見”が可能な場合もありますが、多くの物件はまだセルフ内見に対応していません。この”飛ばし”内見を勧めてくる会社にも注意が必要です。
レスポンスが遅い業者
レスポンスが遅い業者は、ユーザーとのコミュニケーションが滞り、スムーズな取引が難しくなります。
お部屋探しは何よりもスピードが重要です。人気の物件はライバルも多く、スピード感のない業者を選んでしまうと、「肝心な時に申し込みができない!」なんてことにもなりかねません。
価格が安いことよりも、迅速な対応が期待できる業者を選ぶことが重要です。
おわりに
初期費用を抑えるならXROOMS Proが便利です
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今回は賃貸契約時の相見積もりについての重要なポイントをご紹介しました。相見積もりを活用することで、より適切な条件やコストで理想の賃貸物件を見つけることができます。
今回ご紹介した情報を元に、安心して賃貸物件の探しを進めていただければ幸いです。賃貸生活が快適で充実したものとなるよう、お手伝いができれば嬉しいです。
何かご質問やお困りごとがあれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。新しい住まいが素晴らしいものになりますように。