何故 生を選んだ
そそがれた
何かを手に保てず
全て
こぼしてしまい
自分から掴もうと
手を伸ばしても
目に入らず
慌(あわ)てて
足元に目を向けても
既(すで)に こぼれた何かは
大地に染み込んだかの如(ごと)く
跡形(あと)もなく
それでも
当たり前のように
そそぎ続けられながら
いつまで
汲(く)み取れず そそがれる
何かも わからず
膝を折り うなだれる
這(は)いつくばっていても獲(え)るも無き
深く見据(みす)え捉(とら)えよ
生き恥をさらす
選んだ
道理(どうり)を忘れるな
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