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愛してると言ってくれ

何処までも

沈んで逝(ゆ)く感覚

沈みきった先で

過去の亡霊が

静かに語り始める

あたしに

引っかかった

者は

愛してると

言わされる

強要される

最初

心地よく響く言葉は

何度も繰り返すうち

薄っぺらになり

言葉に重み無くなると

その者は

去りゆく

去り際に

愛してる 愛してた

二択を選ばせ

口に出させるも

何も感じない

それでも

一日二日の者でも

何度も 何度も

繰り返し

その言葉をせがむ

何を求めてるかも

わからず

時に

ひつこくせまり

怒りのまま手を上げられても

愛してる

その言葉を 

呪文でも

かけてもらうかの様に

愛されたいのか

言葉が欲しいだけなのか

何も残らず終わるだけと 

わかっているのに

寂しさも哀しさも無く

去っていくだけだと

わかっているのに 

他者を

ひっかけるたびに 

愛している

言ってと

せがむ

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