am04:00(2017)【自作曲 歌詞】
まだ学生の頃、アカペラ曲としてははじめての曲を書きました。
詩ができた当時、セルフライナーノーツなるものを一緒に綴っていたようで、この曲を久々に聴きながら、PCのフォルダから歌詞と共にその文章が出てきたときには、書いた覚えはあるものの、なんとなく違う人が書き残したような、懐かしいような新鮮なような、不思議な感覚を覚えました。
当時の自分に、何かできればと思ったので、その文章を、そのまま、転載して、詩の解説とします。
am04:00
1番は夏。すぐに明ける夜。夏の夜は恋焦がれるには短すぎた。
寂しいのは喪失ではなく、喪失してもなお実体がない存在として残っていること
それすらもなくなってしまえば寂しくはないはずですが、どうして手放せようか。
2番は冬。色がなくなったのはあなたがいない世界か、かつてあなたがいた世界の記憶か。
距離は物理的距離ではない。どんなに近くにいる想像をしても「あなた」の実体はないのだから
距離はいつだって無限というゼロである。
世界をやめようが抜けようが迷子になろうがすべて頭の中の物語
一続きだった夜もいつしか眠りにつけるようになり
この感情もいつかどこかで蓋があくまではあったことすら忘れてしまうだろう。
私も忘れてしまう無責任な人間に成り下がるかもしれない。
だからあなたも忘れていいよ。
それでも、もしかしたら忘れることができないかもしれない。
そのときはあなたが私を見てくれなくなれば安心して手放せるから
そのときはお願いだから忘れてください。
失うのなら初めから意味のないものだったのだろうか
私はそうでないと思いたい。
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