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「マインドフルネスをデータで語ろう」Inner MBA 体験記 #4

9/19 のバーチャル入学式終了と同時に、生徒用ポータルに課題がアップされた。簡単にいうと、

1. 何人かの講師によるオンライン講義を視聴して、

2. 1ヶ月後までに宿題を提出してね

というもの。9ヶ月のプログラムのなかで、1ヶ月ごとに課題提出が求められるらしい。

1のオンライン講義は4週間分がモジュール1-4として分けられていて、毎週3-4名の講師が登場し、合計1-2時間ほどの動画がパッケージされている。なるほど、これが 「1-2 hours commitment per week」 の意味か...。つまり課題をやったり他の生徒とディスカッションする時間はここに含まれない。想定内だが結構タフそうだ*。

今回の記事でも、各講義のハイライトと気になったフレーズをピックアップしたい。

1. マインドフルネス練習「3つのチャネルを切り替える」

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入学式にも登場した Jeremy からの講義。マインドフルネスの反対は何か?それはマインドレスネスだ!というキャッチから、そのマインドレスの例として、自身が初めての子供を寝かしつける夜にスマホに手を伸ばしてしまった、というエピソードが紹介される。

そこに浸るべき瞬間に、心が存在しないこと。もっと噛み砕けば「集中していないこと」。それがマインドレスネスだ。

そして、マインドフルネスとは、「集中力を高め、長時間キープすることである」と非常にわかりやすい説明がなされた。いきなり核心だな、と思いながらも、それが本当だとすればマインドフルネスはスポーツで言うところのゾーンに近いのだろうか?ゾーン状態を意図的に作り出すことができるならすごい技術だな、と私は勝手に解釈した。

その後、人間の意識に関するいくつかのデータが示された。例えば、

・人間は1秒に11ビットのデータを受け取っているが、意識できているのは0.000...1%のみ。つまりほとんどが無意識のうちに処理されている
・人間の1日のうち 90%以上の行動は自動操縦モードで行われている
・95% の思考は1日前と同じものである
・1/3 以下の人しか、自分がいまどんな感情にあるのか意識できない

つまり、マインドフルネスによって自分の意識に目を向ける(Self-Awareness)ことにより、自分自身をコントロールせよ、という主旨のようだ。

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"マインドフルネスの実践により、高いレベルでの集中力を養う"

その練習としてBODY, EMOTION, STORYLINE という方法が伝授された。やり方は以下:

1. BODY 身体に意識を向ける。いま服がさらさらしている、お腹が痛い、顔にそよ風が当たっている、肩が凝っているなど。
2. EMOTION 感情に意識を向ける。気持ちいい、不快だ、眠い、モヤモヤする、など。
3.STORYLINE そこにストーリーを加える。「下ろしたての服を着ているからだな」「昼に食べすぎたかな」「昨日は寝不足だったな「最近PCを見すぎているな」など。ここは言語化して考えたことで良い。

このように自分の意識を身体、感情、ストーリーという3種類のチャンネルを切り替えながら点検する。順番に状態を把握することだけでOKだ。現時点での Self-Awareness を獲得する。これが出発点となる。

2. 免疫マップのはじめ方「ONE BIG THING」

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Lisa からは、免疫マップを作成するときの第1項目「改善目標」の作り方がレクチャされた。ポイントは、あれやこれやと書き連ねるのではなく「ONE BIG THING」(たったひとつの大きな目標)として設定すること。

その際、気をつけるべきポイントは以下となる。

自分が本当に達成したいゴールである
自分主導の事柄である(他人や環境についてのゴールでない)
積極的な表現で設定する(例: ゴールがダイエットなら「リバウンドしない」ではなく「健康な食習慣をキープ」する)

また、ゴール設定は数時間でできるものではないのでじっくり時間をかけるように、と。

3.マインドフルネスへの招待

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Jack Kornfield はNY タイムズのベストセラー著者。マインドフルネス界隈では有名な瞑想の先生らしい。

1日1分から始められるマインドフルネスデイリーというプログラム(40日連続でやるらしいが...)を紹介された。これはシンプルに瞑想し、自分の内部に耳を傾ける。ただし、彼のレクチャでは「ハートに感謝しましょう、そしてもう大丈夫だよ、と言ってあげましょう」みたいにいきなりスピリチュアルな語りがあり、正直私は 1人目の Jeremy のやり方の方がいいと思ってしまた...。とはいえ、下記のように気になったフレーズもいくつかあった。

"私は暴力的な父のもとで育った後、アイビーリーグ進学できたが、どんなに素晴らしい大学でも、自分の内なる痛みとその反応への対処方法については教えてくれなかった"
"マインドフルネスの原理と倫理をトレーニングした企業のリーダーーこれをサーバントリーダーと私は呼んでいるがーを10年15年と分析したところ、そうでないリーダー達と比べて彼らの企業の価値は2倍高かった"

ーー

以上、全部真面目に講義を見てマインドフルネスの練習をしたり課題をやっていると、とても週に1-2時間のコミットでは足りなそうだが... どうなることやら。

次回、Inner MBA 体験記 #5「ココロとカラダにんげんのぜんぶ」に続く!


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