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「存在の耐えられないエモさ」Inner MBA 体験記 #12

今回は Jeremmy と Dan 2 名の講義を取り上げたい。両名に共通したテーマは「Emotion = 感情」だ。

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従来のビジネス環境では「感情的になる」というと、得てしてネガティブな意味に捉えられがちだった。今回の講義では両名とも違う解釈を持っていることがわかった。

Jeremy 「プロフェッショナルの定義が変わった。昔は感情を排した人。今は(特にVUCA 時代においては)自他の感情を管理できる人」
Dan 「情動的知性(Emotional Intelligence)があることがリーダーの条件。EI が高い組織の方がパフォーマンスも高い」

2 つの講義内容をダイジェストしてみよう。

感情のゾーンを理解する

Jeremy は Emotion=Infomation+Energy と定義した。一つの情報に対して、どんなエナジーを付与しているか。もっと意訳すると、感情はその情報にどう価値をつけているか。

上下する感情を波で表した図で説明すると、真ん中の Green Zone に入っているときに人間は最も生産性が高くなる。

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Red は迫りくるタイプのストレスに晒された時、Black は逆にやる気をなくしたり落ち込んだときのモードだ。

それぞれを感情のラベルで描写すると以下となる。

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色々と単語が並んでいるがつまり「Red だとアッパーでテンパっている」「Black だとダウナーで沈んでいる」状態だ。エナジーは High すぎても Low すぎても健康な状態ではないということ。

自分が平常心を保てていないと感じたら「いま自分はどこのゾーンにいるのか?その感情は何か?」と自問してみよう。自分の感情の解像度を上げること。これはまたしても Awareness = 自己認識の練習だと言える。

情動的知性と共感

Dan は「ワークライフバランスというが、脳はWorkもLifeも区別しない」と言う(たしかに!)

その上で、リーダーに必要な EI スキルは Empathy (共感性) である、と。さらに、他者との対話において Empathy は 3 つに分類される。

認知的共感 = 事実を理解して実感する。
感情的共感 = そこにまつわる感情に対して共感する
共感的な配慮 = CARE TAKING 相手を慮る。

3 つめの「共感的な配慮」親が子を心配するのと同じ感情であり、これがラポール(信頼構築)のための鍵である。例えば、コーチングやメンタリングが現代のリーダシップのスキルとして重要だと言われているが、いずれも上記のような共感のスキルがないと成り立たないものだ。

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上手に共感をするために、以下を自分に問いかけよう。

自分は話を聞いているか?
相手の感情に名前をつけられるか?
配慮を示せているか?
自分が認識できていないのは誰の仕事か?

「良いリーダーは相手を取り巻く事実も感情も認識して、十分な共感を示す。その時、個人もチームも最大のパフォーマンスを発揮する」Danは様々な機関の研究事例を取り上げながらこのように語った。

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以上、今回は我々がわかっているようでわかっていない「感情」についてだった。Green ゾーンのような安定した感情を持って存在する(Presense)とき、人は最も幸福で前向きになる。その逆も然り、だ。

ちなみに、より良い感情を生成する方法はおなじみ、呼吸を利用したマインドフルネスだったりジャーナリングエクササイズだったり。両方とも講義の中で再度触れられていたが、目新しい手法はなかったので割愛する。

次回、Inner MBA 体験記 #13 に続く!

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