独占インタビュー
「死んじまったか? 寝てんじゃねェよ」
ぱぁん。強く頬を殴られ、男は痛みと共に意識を取り戻す。顔は腫れ上がっていた。上半身は裸。痣と傷、火傷だらけだ。下半身もだろう。両腕を縄で吊り上げられ、裸足は床に触れている。
彼の前には、見るからにスジ者が二人。割れた竹刀を持つ疵顔の若い衆と、煙草を吸うハゲデブメガネの中年の男。
「なァ、このまま言わねェなら、おめェマジで死ぬぜ。殺したかァねェんだ。情報を吐くなら、丁寧に扱ってやる。死なれちゃ困る……がな」
「おい、そのへんでいいだろう。闇医者呼んで、その怪我ぁ治療させる。飯も喰わせる。長くなるぜ」
中年ヤクザが若い衆を制する。飴と鞭。良い警官と悪い警官。使い古された手だ。男は震える声で呟く。
「し……質問、に答え……ます。だから」
「そうそう、素直になりな。意地はっても、何の得にもなりゃしねェ」
「よし、マサ。録音しろ。全部吐かせる。―――殺さねぇよ、安心しな。誓ってだ。約束する」
「縄、を。どうか、解いて下さい。くるしい。呼吸が」
男の懇願に、中年ヤクザは鼻から煙を吹き、無表情に答えた。
「……ま、いいだろ。解いてやんな。いいか、暴れてもどうしようもねぇぞ。そしたら指の二、三本は……」
ぶぢゅっ。
マサの頭部がトマトめいて潰れ、盛大に中身がぶち撒けられた。
「え」
次の瞬間、
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改めて挨拶しよう。おれは「三宅つの」だ。だがnote海に来る以前、この名は存在していなかった。逆噴射小説大賞に参加するため、慌てて即興でつけた。おれは昔から、したらば海とwiki海に棲息している、名もなき電子的深海生物の一種だ。その前の記憶は判然としない。仮の名であるトリップは、おれのTwitterプロフィールに書かれている。そういうことだ。 #エピロワ #星座聖杯 などで検索してくれ。なろう海やカクヨム海の存在は知っているが、行ったことはない。そこにもおれに似たような存在はいるのだろう。
前に話した通り、おれはヘッズ・フロム・アニメイシヨンだ。深海にいたので知らなかった。かなりの衝撃を受け、引き込まれた。興味を持ったおれはしばらくTwitterやwiki、Togetterまとめなどをあさり、物理書籍やコミカライズも購入し、おおよそを知った。加えて一日に少しずつ実況つきまとめを読み、数年かけて最近ロンゲストが終わった。プラスは現在未購入だが、今までの話はだいたい掴んではいる。実況も可能だ。さらに逆噴射先生のいろいろなアレに触れてこうなったようだ。気は触れていない。無害で安全だ。大丈夫だ。安心してくれ。おれはここで呟いているだけだ。
今明かせるのはこれぐらいだ。いずれ続きはやる。
【続く】