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行かなくて良いゼミに行く理由

私は大学で心理系のゼミに所属している。同じゼミ生は10人以上いるけど、ゼミは個別指導式(一度に最大4人)のため、全員が集まることはほぼない。それぞれ週に一回個別で予約を取って研究室に行く。そして、大学の卒論提出日の1ヶ月前には卒論を終わらせることを目標としている私のゼミでは、11月、12月にはもうほとんどみんなゼミに来ない。卒論が終われば行く理由がないからだ。

そんな中、私は今日までゼミに通った。卒論も目標日ぎりぎりに終わらせ、その後もゼミ内発表用の資料をノロノロと作りながら週一で通った。卒論をもっと早く終わらせることもできたし、発表資料も1日で終わらせられる内容であるのに、なぜ週に一回ゼミに行き続けたのか。

それは単純にその時間が楽しかったから。パソコンを持って大学へ行き、図書館や研究室で過ごすという学生っぽい生活ができるのがもうあと少しだから。先生と喋るのも楽しいから。もう授業は一つも取ってないから、ゼミがなければ大学に行く理由がない。大学生が終わってしまう最後まで学生ライフを楽しみたかった。

あと、週一や月一で定期的に同じ人と会うのって意外と大事だったりする。毎日ではなく、週一や月一だとバランスが良い。毎日学校に行くと、学校の楽しさや先生の有り難さがわかりづらくなる。週一で学校に行くと、先生と話すのが楽しくなる。同じ友達と毎日会うと、友達の大切さが見えづらくなる。週一で友達と会うようになると、友達の大切さが見えてくる。2週間に一度会うピラティスの先生や月に一度会う遠方の友人との繋がりとか。適度な距離を保ちながらもしっかり人と繋がっていることが大事。

早々と卒論を終わらせた友人たちは、日常生活で人と会わなすぎるから人と会えると嬉しい、と言う。なら卒論の完成を急がずにゼミに来ればよかったのに、と思ってしまうくらいだ。めんどくさくてもだるくても、合理的じゃなくても、人と会う時間は大事にしたい。めんどくさいことまで楽しむ力があると日常は楽しくなると思う。

日常の中の楽しいを見つけてそれを大事にする

今日、ついに発表用資料の作成が終わってしまったので、先生に「これで終わりです」と言われた。年内に学校へ行くのは、卒論の提出日だけ。あっという間に卒業になるんだろうな。

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