おいしいってなんだろう?『人間は脳で食べている』伏木亨
とっても興味をそそられるタイトルの本。いくつものトピックがほどよい文章でまとまっていて、その1つ1つが面白いです。でも、この本をまとめて何がいえるか、というとなかなか全体像がイメージしにくい。それは、著者の伏木先生も書いているように、おいしさに関わる脳の情報処理のメカニズムは、未だよくわからないことが多いからなのかも。
ともあれ、内容がおもしろかったことは間違いないです。例えば、甘味と旨味を感知する受容体は、人間に1種類づつしかないけど、苦味や酸味に対しては30種類もあると