難民、遺民、抵抗者。 国と国の境界線に立つ人々『境界の民』安田峰俊
一気に読める、読ませる本です。著者の安田さんは、大昔のblogの時代から文章がうまかったです。とはいえ、WEBと紙媒体では文章のまとめ方が違うので、最初の頃は肩に力が入った文章だったり、ちょっとまとめ方に気負いとか自意識がチラ見えしたり。
でも何冊か出版していく中で、そういう自分の色を上手くコントロールして、本書では難しい素材をうまく印象づける内容になっています。
さて、本書の主役はマージナルな人々。両親の片方が外国人で、日本人のコミュニティに馴染めず、かといって今すんで