江戸時代から薄給・兼業だったとは!?『<通訳>たちの幕末維新』木村直樹
文句なくおもしろい1冊。長崎のオランダ通詞が、組織として歴史上名前が登場してくるのは1641年。最初は特定の家の家業で、商売だけのやりとりの場合、およそルーティンな仕事だったらしく、家業として代々引き継げればいいレベルのものだったらしいです。おかげでオランダ側が、古臭い言葉の連続に驚くほど。
それが幕末が近くなると、英語の比重が大きくなり、多様な言語でのやりとりや政治方面まで大きく関わらざるを得なくなります。そして、個人の技能に大きく左右される通詞の仕事には、いろいろな人が