ついに金沢徘徊も本格的に。
『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』
noteでは何度も触れているが、現在カメラで写真を撮ることにハマっていられるのも、金沢の街並みにハマったことがきっかけである。
長田のマンションから彦三の職場まで行きは金石街道を真っ直ぐ武蔵ヶ辻へ向かうバスに乗って通勤し、帰りは彦三から長田まで歩いて帰ることが、着任時の2014年7月が終わる頃には早くもルーティンとなっていた。
当初はバスのルートを同じルートを彦三から武蔵ヶ辻〜金石街道をなぞって歩いていただけだが、そのうち我が家の方角とは全然異なる香林坊やさらに先の片町を巡って、名も無い裏道を通ってみたり。
中でも好きなルートが途中にこの武家屋敷を抜けていくルートである。
金沢というとてもコンパクトな街が江戸から現在に至る景色をそのまま残して後世に伝えているのは、ほぼ奇跡である。
中でもこの武家屋敷の街並みは街作りで新たに造成したのではないか?と思わせるようなまるで映画のセットのような空間が丸々残っているのだ。
そんな加賀百万石の空気を感じながら歩を進めていくと、観光客は先ず足を踏み入れることが無いジモティの生活空間に繋がっている。
そんななんてことの無い景色も、観光客でもジモティでも無いわたしにとってはとても新鮮なものだったのだ。