見出し画像

 木曜日にはココアを 著:青山美智子

 青山美智子さんの存在を知ったのも『あの本読みました?』と言う番組だ。なんと中高生の国語の題材に一番選ばれてる作家さんと言うことでその存在を知った。そして彼女が小説に於いて貫いてるルール、それは登場人物が死なない事、らしい。なんと、そんなハッピーな作家さんが居ると知り、この本を注文したのだが、なんと、この作品は青山美智子さんの処女作に当たる模様だ。

 登場人物は桜並木の下に佇むマーブルカフェと言う喫茶店に通ってる人達。色と場所を表題に書き、東京とシドニーを行ったり来たりするお話しだ。ちょっと気恥ずかしいくらいロマンティックな短編が地続きで最後まで書いてある。そして易しい文体と言うのも特徴的かもしれない。木曜日にココアを注文する主人公のマコはシドニーの友達メアリーにマーブルカフェで手紙を書く。マーブルカフェの店員のワタルは密かにマコに恋してた。その恋のエンディングはハッピーエンドだった。

 なんだか簡単なRPGでもプレイしてるみたいな感覚だった。想像を上回る事は起きない。想像を裏切られる事もない。本当に安心して読める内容はココアを飲んでいるかのようだった。

 また機会があれば青山美智子さんの本を読んでみようと思う。

 以上

いいなと思ったら応援しよう!

jed
今日もコンビニにコーヒーとタバコを買いに行きます。私の唯一の楽みです。奢ってくれた方はフォローしてイイねしてコメント入れさせて頂きます。それくらいのお返ししかできませんが、ご支援して頂けると幸いです。