二人静 著:盛田隆二 光文社文庫 書評
フタリシズカ (二人静、学名: Chloranthus serratus) は、センリョウ科チャラン属に属する多年草の1種である。茎の上部に鋸歯をもつ2–3対の葉が対生し、1–5本 (ふつう2本) の花序をつける (右図)。花は花被を欠き、雌しべは白色の雄しべで包まれている。日本を含む東アジアに分布する。有毒であるが、中国では薬用ともされる。
和名の「二人静」は、2本の花序を能楽『二人静』における静御前とその亡霊の舞姿にたとえたものである。
ヒトリシズカ (一人静、学名: Chloranthus quadrifolius) は、センリョウ科チャラン属に属する多年草の1種である。茎の先端付近に4枚の葉が輪生状につき、中央から白いブラシ状の花序が1本伸びる。花は花被を欠き、3本の雄しべが白く目立つ。日本を含む東アジア北部に分布する。
古くは「吉野静」とよばれ、『和漢三才図会』(1712年) に「静とは源義経の寵妾にして吉野山に於て歌舞のことあり。好事者、其美を比して以って之に名づく」とその由来が記されている。「一人静」の名は、近縁種のフタリシズカがふつう花序を2本もつことと対比させている。長らく Chloranthus japonicus の学名が充てられていたが、2014年に Chloranthus quadrifolius とされた。
困難を抱える男女が出会った。認知症の父親の世話と仕事に忙殺される町田周吾。他人との会話が困難な場面緘黙症の娘を女手一つで育てる乾あかり。介護施設での出会いを契機に二人は距離を縮めていく。しかし、彼らには幾多の苦難が待ち受けていた。真実の愛とは何かを問いかける第一回ツイッター文学賞受賞の傑作長編。巻末によしもとばななの特別エッセイを収録。
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