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ヨハネス・フェルメール / メトロポリタン美術館
あなたには帰る家がある 著:山本文緒
佐藤秀明と佐藤真弓の夫婦の物語だが、夫が浮気して真弓が働きに出ると言う話。浮気の内容もさることながら、まぁバレて最後は秀明はボロクソに殴られて入院と言うお話。浮気相手で仕事の営業先だった茄子田夫妻の幸せな1日から物語は始まる。綾子夫人と秀明が恋に落ちるのだが夫の太郎の方でも、真弓の仕事で真弓に迫るのだった。
寸止めで語りの登場人物が入れ替わる作風に長い文章。驚かされる工夫はあったがのめり込んで読み耽るような体感は得られなかった。山本文緒さんはこれで20作と言う事だが、早く有名になった『パイナップルの彼方』や『群青の夜の羽毛布』を読みたい。盛田隆二さんの著作を全部読んで21冊だったが、山本文緒さんは何作書いたのだろう。全部読むのは大変そうだ。
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