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 木挽町のあだ討ち 著:永井紗耶子

 いやぁ参った。どう言う書評を書いたら良いだろう。あだ討ちの様子を聞きにお侍さんがやって来る。それを見てた証人を舞台小屋を中心に一人ずつ聞いて行くお話しになってるのだが、一人ずつその来し方、出自まで延々と語らせているのだ。最初はあだ討ちが評判になって武士として国に帰れた。めでたしめでたし。なだけだと思っていたからなんでこんなに証言が必要なのかとくどいくらいだった。

 この話、どうやって終わるんだろうと読んでたら、最終章、そう来たか。と言うエンディングが待っている。まぁ好みはあるだろうけど、語彙も表現も人物のキャラクターも立っていて最終的には、さすが直木賞受賞作だわと納得がいった次第である。

 まぁ、私が書評を書くとネタバレにしかならないだろうから今回の書評はこれだけに留めとくようにする。ただ、直木賞が時代物が今回も二作品受賞で時代物ばかりが取り上げられる傾向にあるのにはノーを突き付けたい。現代の物でも良いではないか。テスカトリポカなんかはそうだったなぁ。次は室町時代の征夷大将軍のお話。若干、直木賞時代物は多すぎるきらいがあるのには減点をつけたい心地もしないではない。267ページです。皆さんも読んでみて下さい。

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jed
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