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記事一覧

 投資依存症 著:森永卓郎

 投資とギャンブルはほとんど同じ構造で、お金が増えると言う現象は働くか人から奪うかが発生した時、以外は無い。と断言されてるのが印象に残った。それ以外でギャンブルや投資でお金を稼ぐとはどう言う事か、胴元になる以外お金を稼ぐ方法は無い。つまりお金を奪う方法でお金を稼ぐには詐欺師になるか投資の胴元になるか、ギャンブルなら例えば競馬なら国が胴元になっているし、カジノならカジノ経営者にでもならない限り、お金が増えてく状態にはならないのだ。宝くじだってなんだって、宝くじを買ってる人じゃな

 銃 著:中村文則

 行間に詰まった激しい衝動が、一文一文スリルを増して行く素晴らしい作品だった。  どうして銃を読む気になったのか、それは又吉直樹さんの東京百景を何度も読み返していたからだ。そして、又吉さんは処女作であるこの『銃』と言う小説から全てを読んでいる中村文則loverなのだと東京百景に書いてある。蒲田で行われた文学フリマでサインを貰う際に並ぶ小話が東京百景にあるのだ。  作家の作品にとってタイトルとは大事なものだ。中村文則作品では『あなたが消えた夜に』を読んで、新聞連載のミステリ

自分史

#創作大賞2024

 3年で夢諦めました。

 noteを始めて3年、その前に盛田隆二先生の本を8冊読んでたから4年くらいかな。読書三昧の生活をしました。  読む本が無い時に読む本まであって、一行も読まない日はありませんでした。一文を書かない日もありませんでした。でも、どうでしょう。架空の事を書けるようになったり、面白い設定をプロットとして準備したり、それを書き進めたりした事は一度もありません。  文章を読む事、読書家にはなれるけれど、作家にはなれません。嘘を書けないからです。作家ってインテリジェンスを一番感じる職業

 不安の正体は成長ポイント

 生きていく中で、不安は常に存在し続ける。

¥100

 ザイム真理教 著:森永卓郎

 第一章 ザイム真理教の誕生  第二章 宗教とカルトの違い  第三章 事実と異なる神話を作る  第四章 アベノミクスはなぜ失敗したのか  第五章 信者の人権と生活を破綻する  第六章 教祖と幹部の豪華な生活  第七章 強力サポーターと親衛隊  第八章 岸田政権は財務省の傀儡となった  と、目次ではなっている。全190ページを細かく区切っているので一章を読むのは別に難しくない。ただ、統計や数字がやたら出て来るが森永さんの主張は分かりやすく展開される。アベノミクス

 流浪の月 著:凪良ゆう

 いやぁ〜面白かった。二日で読了。もっと時間がかかると思いきや三章が長くてそれ以外の章は短かった。1日一章は読もうと昨日二章まで読んで、今日三章を読んだらもうラスト間近だったので読んでしまった。  浮世離れしてると言われる両親に自由に育てられた更紗だったが父親は病死し、母親は男を作って逃げてしまった。伯母に預けられた更紗だったが従兄弟の孝弘に夜な夜な身体を弄ばれる苦痛に耐えなければいけない生活になった。学校帰りの友達との公園での遊びが終わるとまた公園に戻り一人で本を読む。そ

 眠れない夜もあるさ

 今日は比較的遅く起きたし、昼寝もした。だから夜に元気になってしまった。とりあえずシャワーを浴びる。お湯じゃなく水の量を多くしてクールダウン。ベッドに寝転がり考えた。  俺の人生、このままでいいのかな。いいわけ無いよな。母と父を看取るったって今は母と父に甘えてる暮らし。でもどうにも睡眠がうまくいかないから普通の就労もできない。コンビニ店員に憧れてたけど、コンビニもキャッシュレス決済が増えてレジが簡単にできそうも無いし、覚える事たくさんありそう。それにホットフーズを作らなきゃ

 極楽征夷大将軍 著:垣根涼介

 読了しました。それだけで感無量と言うくらい長かった。しかも難しい漢字の読みや登場人物の武将の多さに目がくらむ程です。読み飛ばしてしまった漢字が幾らに登ったかわかりません。つまり、語彙の豊富さと微に入り細に入り出てくる登場人物と戦乱の世の様子がありありと浮かんで来て、ハラハラハラハラしながら読んでたら終わってしまいました。  鎌倉幕府の滅亡、建武の新政、南北朝時代、室町幕府の樹立を足利尊氏と足利直義の二人をメインにして家宰を務めた高家の師直と共に日本史を全然知らなかった私に

 サイゼリヤ

 禁煙になっちゃったけど、皿は木製でスパゲッティーは食べやすくて美味しくて、経営陣の姿勢も好き。イタリアで地震があった際、復興特別メニューがあってよく食べた。思い出の味はアラビアータ。いつもダブルサイズで注文していた。 #推したい会社

 母と喧嘩

 興奮して寝付けない。今日はホンマでっかTVを二人で見て、大いに笑ったあとだった。母のおふざけに怒り心頭。薬を数えて飲んでる最中に俺の脱いだパンツを顔目掛けてパンパンと覆い被せて来るのだ。ふざけるな、スキンシップにも度が過ぎると喧嘩になった。  そして、俺は母や父が居なかったらとっくに自殺してるかもしれないと言うくらい切実に生きてるんだとか、コンビニの面接を受けようとした事の何が悪いとか、でも実際はまだ働けないから工賃一日400円の仕事に甘んじてるんだとか、仕事で頑張ってる

 つまらない日常

 一日一文、一行でも読んで書く。それを日課にしてるのだが、面白い本に当たらない。病院の先生の薦めで中上健次を読んでみたり、川端康成を読んでみたりしたが、難しくて書評が書けなかった。図書館で借りたと言うのもある。返す手前、じっくりもう一度向き合って書評を書くのが億劫だった事もあるのだ。  伊坂幸太郎さんのゴールデンスランバーも読んだ。けど、ネタバレしか書けないようなスリル満点の逃亡劇だったので、それも書評が書けなかった。又吉さんの本も読んだ。東京百景と夜を乗り越えるだ。東京百

テスカポリトカ 著:佐藤 究

登場人物ほぼ全員悪党なのに、 奇妙な愛嬌とユーモアがあって、 恐ろしいのに魅力的。 一瞬のゆるみもない傑作だ。 宮部 みゆき  暴力を描いたエンターテイメントとして完璧。  完璧な暴力の叙事詩。 杉江 松恋  どうしようもなく孤独なひとりの人間が、家族を求め、  みずから心の蔵(はらわた)を神に捧げようとする話。 木澤 佐登志  この物語は終わらないんじゃないかと思った。  終わることを物語が拒否してるようにも思えた。 北上 次郎  目次  顔と心臓(イン・イシトリ

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 憐憫 著:島本理生

 洪水のように押し寄せるこの切ない感情。息もできないくらいに。そしていつしか、私は彼を手放せなくなっていた。  と、表紙の帯に書いてある。しかし、この文句は作中登場しなかった。  主人公の沙良(さら)は『嵐が丘』の舞台に魅せられて、小さな頃から劇団に入っていた。テレビでは跳ねなかったが一端の舞台女優だ。しかし、子供の頃から働いていて、そのお金を親に好き勝手使われていて、旬の二十代前半を摂食障害の闘病に当てざるを得なかった。回復してちょろちょろ仕事をするも当たりの無かった沙