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【週刊メンバー日記 4】 字幕・note・ウェブサイト担当の笠井です

note原稿の校正を担当していながら,締切当日の深夜に親指シフトで高速タイピングを余儀なくされている笠井です。

自己紹介や,X-gene加入の経緯,そしてX-geneでの担当について書きます。


私は笠井闘志と申します。西洋紀元2004年,長野県長野市に生まれました。いまはN高等学校(X-gene代表の中山田(注1)と同じ学校)に在学しています。

趣味は,小説執筆,ウェブサイト制作,旅行,アマチュア無線など。関心分野は,哲学,文学,情報技術,政治,経済,社会問題,オンラインプライバシーです。
自由ソフトウェアを支持しており,Trisquel GNU/Linuxを搭載したラップトップを使っています。

自由ソフトウェアとは,おおまかにいえば,自由に実行,複製,改変および再配布できるソフトウェアのことです。「オープンソース」に近い考え方ですが,自由を第一にかかげる点で,オープンソースとは異なります。
自由ソフトウェアを積極的に使い,不自由なソフトウェアを避けることで,自分のコンピュータをみずからコントロールできるようになります。

(注1)中山田––かれは私の尊敬する学友ですが,団体外部に向けて発信するときには内部の者を呼び捨てにするという社会慣習にしたがいました。


オンラインプライバシー,データや作品のコントロール権などにも関心を持っています。

Googleは利用者の行動(どのようなウェブサイトを閲読し,どのような動画を視聴し,機器をどのように使ったか,など)を収集し,当人が興味をいだきそうな広告を推測・表示しています。広告は精神に悪影響を与えるといわれていますし,政府でもないただの一企業にあらゆる個人情報が集約されているということじたい,懸念すべきことです(政府だとしても怖いですが)。

YouTubeやTwitterなどのSNSでは,アカウントBANが起きることがあります。もちろん,違法(注2),差別,残虐,あるいはスパムなどの望ましくない投稿をくりかえす利用者を排除する仕組みではあるのでしょうが,SNS運営企業が恣意的に決められる以上,本来なら排除すべきでない利用者を排除してしまうことも,じゅうぶんあり得ます。

多くのSNSは,広告収入により運営されています。広告をたくさん見てもらうためには,SNSを長時間利用してもらう必要があります。
しかし,SNSを長時間利用することは,精神的健康をおびやかします。SNSというのは,このような問題も抱えているのです。

もちろん,プライバシーもおびやかされています。
プログラムによる個人情報の自動収集のみならず,承認欲求などを利用して投稿をあおり,結果として不必要な個人情報を投稿してしまうことにつながりかねません。
それどころか,いつもなにを見て,なにに「いいね」をつけているかを収集し,当人が興味を持ちそうな投稿ばかりが目に入るようにする仕組みもあります。これを「フィルターバブル」といいます。CoVID-19パンデミックにたいする見方や,政治的な価値観などのセンシティブな分野にさえ,SNS企業はこのフィルターバブルをつくっています。

(注2)違法––もちろん,どの国や地域の法律にもとづいて判断するか,ということも重要なことです。


さて,自由やプライバシーの話はきりがないのでこれくらいにして,X-Gene加入の経緯,そして担当について書きます。

2022年1月,N高校のスクーリングに参加したとき,中山田と出会いました。仲良くなって連絡先を交換し,かれが運営委員をつとめるU-18サミットにも参加。そのあと,ふと学園のSlack(注3)を見たら,中山田からのメッセージが届いていたのです。

それは,X-geneの概要と,運営に参加してみないかという内容でした。高校三年生に進む直前で,進路決定もさしせまっています。それでも,かれのプロジェクトに参加してみたいと思い,参加を申し出ました。

当初,私はウェブサイトの制作と字幕を担当していました。無料でHTMLページを公開できるサービス(Star ServerX Serverなど)もあるのですが,中山田の意向により,Google Sitesを利用することになりました。

(注3)学園のSlack −−N高等学校およびS高等学校では,生徒どうしや教職員との意思疎通に,Slackというメッセージサービスを利用しています。
つけくわえておくと,Slackのクライアントソフトウェアは自由ではありません。


字幕はコンピュータで自動的に書き起こしますが,ところどころ誤りがあります。そのため,人の手で修正する必要があるのです。
もちろん,話し言葉をそのまま文字にしたところで,違和感があって読みにくいです。そのため,字幕としての役割をそこなわない範囲で,修正をくわえます。
話し言葉をそのまま起こすと,このようになります。
「えっと,やっぱりね,本当のことをいいますと,そうですね,長野県の,長野市は長野県の北の方にあるというふうに読み取れるわけですね」
これを修正して,
「やっぱり,本当のことをいいますと,長野市は長野県の北の方にあるというふうに読み取れるわけですね」
とします(注4)。

字幕の翻訳も担当しています。自動翻訳を利用するのですが,かならずしも日本文をそのまま訳しているわけではありません。文脈を無視して訳すと,意味が通じないことがあるからです。
「長野市には,善光寺という有名なお寺があります」なら,そのまま訳しても問題ないでしょう。"There is a fourmas temple called 'Zenkoji' in Nagano City" で意味は通じます。
では,「やっぱり,善光寺にはみんな行くので」だとどうでしょう。"After all, everyone visits Zenkoji Temple" と訳すと,正しく伝わらないと思います。なので,まずこれを翻訳むきの日本文に変えます。文脈にもよりますが,
「みなさんご存知のとおり,多くの観光客が善光寺を訪れています」のようになります。
これだと "You know, many tourists visit Zenkoji Temple." と訳されます。

翻訳することは,小説を映画化するのとおなじく,表現形態を変えることです。単純に文字を置き換えていけばよいというわけではありません。X-Geneで字幕翻訳を担うまで,18年近くもこのことに気づかなかったのです。

(注4)私の字幕の作り方は,放送などにおける標準的な作り方ではない可能性があります。


約一ヶ月前,中山田がX-geneのnoteを開設しました。そして私は,note投稿の校正や,週刊メンバー日記の管理を担当することになったのです。

週刊メンバー日記の投稿サイクルはGoogleカレンダーで管理されていますが,私は個人的にGoogleカレンダーを使っていないので,Googleカレンダーのicalファイルを読み込んで投稿サイクルを把握しています。


お読みいただきありがとうございました。

よろしければ,私の個人ウェブサイトも覗いてみてください。
https://kasaitoushi.nagano.jp

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