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メンタルコンディション 〜 いい日、悪い日、ふつうの日
確変モードに突入したら、下皿から「うつ」がわんさかと出てくるんだろうか
ようやく長かったGWも明けた。GW休みに入る1週間ほど前に新型コロナをもらってしまったから、会社員ではない私には半月ぶりぐらいの社会復帰ってことになる。脳のほうもそろそろシャキッとなってもらわなきゃ困るのだが、忌まわしき五月病を発症しやすい時期でもある。ただでさえメンタルをやられやすい時期だが…みなさまは大丈夫だろうか?
私はまあ大丈夫といえば大丈夫…なの…か? ぼちぼちかな。
噂にはきいていたが、コロナのいやな後遺症がまだ続いている。高熱が出ていたとき自体はそれほどしんどくなかった(コロナ禍の3年ほど前にかかってしまったB型インフルのほうがよほどしんどかったっす)のに、むしろ予後のほうがイヤな感じ。これっていわゆる慢性疲労症候群ですか — みたいな変なだるさがだらだらと続き、食欲も極端だ。ひょっとすると早期5月病に突入してしまったか?
朝はまさにスロットくじを引くみたいだ
うつになると、起き抜けの体調はそのときそのときの運次第、といわれる。
いまは休職してがっつり治すほどではないけれど、かつて「がっつり治すほど悪化した」ことが一度だけある。入院経験はない。良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、これまでも数年〜10年に一度ほど投薬治療を受けたり治ったりしたが、もうほぼ一生モノのお付き合いだろうなと覚悟を決めている。
漫画家の田中圭一さんという方がおられる。
大学時代か就職まもなくから名前は存じ上げていた。何かの週刊誌の連載漫画かなあ。当時はなんともシュールというか独特のインパクトがあるなあ…ってイメージを持っていた。心にひっかかっていた。
そんな田中先生と〝再会〟したのは、5年あまり前にすごく話題になった「うつヌケ」という漫画単行本。鬱を体験されたいろんな方の体験が紹介されている。
起き抜けに関しては…その中でも言及されておられた。
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気温の乱高下とうつとの間に相関関係があるという田中先生の仮説
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憂鬱(メランコリー)自体は、ストレスを抱えたり人間関係が悪化したときなどに経験する心模様でしかない。ただ、こうした憂鬱がほかごとにまで及んで、コントロールできなくなって生活に支障するようになると、これはもう病気だよなってことになる。昭和の時代にはまだ「憂鬱なことに対する我慢強さが必要」だとか「努力で克服すべき甘え」という風潮が強かった。
私もわりと両親の影響ってふうになるが、その風潮の中、しんどくてもそれは自分の弱さなんだからと頑張ってしまいすぎたかもしれない。
ただ、歳を重ねるうちに、思い当たる原因もないのに起き上がれない…といった症状が少しずつ出るようになった。前述したとおり…良くなったり悪くなったりしながら現在に至っている。
病としての鬱(うつ病)を、根性という曖昧なものでねじ伏せてはならない。
堂々と休んだほうがいい。これが私の見解だ。
つい頑張っちゃってたけど、年齢も年齢だしそろそろ甘えようと思っているので、しんどいときは私も休むからあなたも休もう。
クイズダービーのはらたいらさんが告白した
「男性更年期」
昭和になるが、かつて更年期というのは女性だけのものというのが定説だった。
それを覆して、クイズダービーの最強解答者でもあった漫画家のはらたいらさんが男性更年期という、当時にはなかった新しい概念をマスコミ上で投げかけて話題になった。クイズダービーが終了してすぐあたりだから、そういう精神状態に陥っても無理もなかったかもなって思う。
私の世代ではあまりにも有名な方なのだが、2006年に63歳で亡くなっている。
私の主観になるけれど、男性更年期というのは有る。
ホルモンバランスとかの変化もあるだろうし、生活習慣病のたぐいも次々と現れる。さらに経年劣化による肉体の衰えや壊れは男女に関係ない。男にしかない肉体器官にもしっかり変調が現れる。ここまでいろいろ押し寄せてくるとさすがに、もう性差なんてどうでもよくなってくる。いっそ中性のおじさんとして生きようと強くそう考えたりなんかもする。このごろ自分が男であることの意味理由がわからなくなりつつあったりもするのだ。
まだまだ生き延びるために
鬱というのは自己肯定感が薄くなったり失われたりする病であるのかもしれない。
私の場合はすでに育ちの過程で自己肯定感が薄い。つまり病として自己肯定感が失われたというわけではない。鬱になりやすい性格(つまりうつ病を発症したときにはそれは二次的な症状)だとはいえる。
まあ何はともあれ、私はまだまだ人生を楽しまなくてはならない。
ある意味、いろんな我慢をしながらやってきたので、ちゃんと元をとってから次のステージに行きたいと思っている。
実は、今夜はそれほど根をつめて書くほどの気力はなかった。
私の書き物というのは情報ってより娯楽ってふうだから、私の拙文についての存在意義を考え始めると沼に足をとられてしまいかねない。いつもより短めではあったけれど … 一気に書き上げました。
ああ、読んでくださった方には本当に感謝しかない。ありがとう
そして本当にしんどい思いをされている方。どうかくれぐれもおだいじに。
note上に田中先生ののページがありましたので、あわせて紹介させていただきます。
記事中の画像(アイキャッチを除く)は、私が購入した初版本「うつヌケ〜うつトンネルを抜けた人たち」(株式会社KADOKAWA 2017年1月19日発行)から引用させていただいております。出典元のページは各画像に添え書きさせていただいていますので適宜ご参照ください。
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