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ポエム

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#小説

《詩》who loves the sea

僕にはほんものの ラブソングがわかる
僕もほんもののラブソングが歌いたいと思う
目を閉じる。僕ははだしで、トラックの背に立って、世界が沈んでいくのを見守りながら、それでも僕に呼びかけ続けるものの方へ語りかける。うつくしき地平よ、カリブの海よ、僕と君をわかつジェンダーを、僕はこの時ほどに意識したことはない。超えるべき海峡は常に美しく、とても美しく僕にとって、生まれて初めて見る女性のりんかくのように艶

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(詩)みずのような世界

真っ昼間から、わたしは目を閉じる。そうすると、何も見えなくなった。この場所には人がある程度いるのに、皆音を出さないのが秩序だと感じているので、それこそ布が擦れる音しか聞こえて来ない。例えば、聴覚、それから視覚がまったく塞がれてしまったとき、わたしは空間を把握できなくなった。視覚というのはもう人格と思考と絡みついていたのだ。ものが落ちる、と思うとわたし達は慌てて手を差し出す。けど、それも重力と視覚が

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(詩)とうめいになりたい。

帰り道、コンビニの店員さんがいつもと違う人でほっとした。僕はこんなに、紛れ込みたいんだなあと思った。例えば、皆が同じ顔になる。毎回、違う店へ行く。そうして、僕は日々を自分の手で切り取っていく。現実は地続きだから。人と会うと、前の自分を思い出すから。僕は、透明になりたい。電気のスイッチを押すみたいに、僕を辞めてしまいたい。何かに自分の身体を隠してしまいたい。どうして皆はそう考えないんだろう。サイクル

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(ポエム)メロディに埋没する

スナック菓子はひつようだ
家に帰って僕は
服を脱ぐ。
手、それから足、それを洗い
そのそれぞれを迎え入れる
居場所がない事にぜつぼうしている。
自分を、投影する先が、自分と同じ形をしたものでしかないなんてこと
僕は、
僕をがんじがらめにしている
誰かの話し声のことを思う。気付けばそれは知らぬ間に僕を驚くほどしばりつける
きたない、
それは一人の孤独、やがては死ぬために生きるだけの絶望
人、人、人、

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