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ポエム

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#文章

《詩》who loves the sea

僕にはほんものの ラブソングがわかる
僕もほんもののラブソングが歌いたいと思う
目を閉じる。僕ははだしで、トラックの背に立って、世界が沈んでいくのを見守りながら、それでも僕に呼びかけ続けるものの方へ語りかける。うつくしき地平よ、カリブの海よ、僕と君をわかつジェンダーを、僕はこの時ほどに意識したことはない。超えるべき海峡は常に美しく、とても美しく僕にとって、生まれて初めて見る女性のりんかくのように艶

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(詩)みずのような世界

真っ昼間から、わたしは目を閉じる。そうすると、何も見えなくなった。この場所には人がある程度いるのに、皆音を出さないのが秩序だと感じているので、それこそ布が擦れる音しか聞こえて来ない。例えば、聴覚、それから視覚がまったく塞がれてしまったとき、わたしは空間を把握できなくなった。視覚というのはもう人格と思考と絡みついていたのだ。ものが落ちる、と思うとわたし達は慌てて手を差し出す。けど、それも重力と視覚が

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スノードームを返してから

夜寝る前の時間はしんとしていて、テレビを消したらほかにすることがなくなってそのまますとんと夜へ落っこちるみたいな欠落感みたいのも好きで、いつまでもいつまでもしーんとしていたくなる。そうなると、スノードームをひっくり返すみたいに、外の世界のことを思い出す。寝る前、ふとんに入ってからもわたしは外にある自分より、この家よりももっとずっと大きなもののことを考えたくなる。あるいはそれは祈りに寄せて。ずっと遠

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(ポエム)秩序をもたらす手

魚をさばく

肉を切り分ける

言葉を並べかえ 物事を整理整頓する

そういう作業を息子は好む

主語 述語 目的語 じゅんばんに

秩序だてて

部位ごとに切り分け 血をぬぐい

内臓を取りだし

靴をみがく きれいな木箱に

布と消しゴムとブラシをしまう
娘は輪郭をなぞる

目の前にあるりんご 私の足

弟の寝顔

線描で何度もなぞる ときに乱暴に

同じ音を繰り返す

そういう作業に安心を感

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