地方と都市の間で|#1 地方と都市と、私について。
私は、島根県の小さな町で生まれ育ちました。山に囲まれて田畑があり、川も流れている自然豊かな場所です。
そんな町で野原を駆け巡っていた私は、年齢が上がるにつれて、「いつか外に出てみたい。」と思う気持ちが強くなっていきました。
誰も私のことを知らない場所で新しい生活をはじめて、人目を気にせずに自分の好きなことをしてみたいと願っていました。
外に出たかった中学生のころ
中学や高校にあがるにつれて、「どうやったら、このコミュニティから抜け出せるんだろう。」という気持ちが強くなっていたあの頃。
同郷の友人といるのは居心地がいいし、心から楽しいと思えていました。だけど、一方で心の片隅では、「もっといろんな人と出会いたい。互いに共感し合えるような人たちともっと出会ってみたい。」とも考え、当時よく悩んでいました。
学校からの帰り道、町の周囲を囲うように存在する山々を見ては、「山の外に出たい。でも18年間出たことない私が本当に出られるんだろうか。」と感じていました。
その後、大学受験を終えた私は、目標としていた学科のある県外の大学へ。さらに、同じ県出身者はほとんどいないという環境になりました。
初めての街、初めての一人暮らし。
4年目を迎えた今、振り返ってみると大変なことも沢山あったけれど、そのぶん、高校生の頃に夢見ていた「人目を気にせず好きなことをする」ことが叶えられたと感じています。
これまでを振り返って
今回、新しく「地方と都市の間で」というテーマで、シリーズを始めてみようと思います。
きっかけは、先日4年ぶりに東京へ行ったことでした。自分が都会で見たもの、感じたことを振り返る中で、就職活動の過程だったりこれまでの経験を全体像としてまとめたりしたいと思い、書いています。
地方にも、都市にも、そこで生活をする人々がいて、働く人がいる。
その場所での生活を楽しんでいたり、必死に毎日を過ごしていたりする人がいるんだよなあと、実感するようになりました。
少し長いシリーズにはなりますが、お付き合いいただけると嬉しいです。