wakana / 若菜

社会人1年目。コーヒーと読書が好き🌿 noteでは主に、Uターンをした島根での暮らしや日々感じたことを書いています。

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マガジン

  • 【エッセイ】

    日常の中で考えたこと、私の考えなどを綴っています。

  • 【旅行】

    ひとりでも、誰かと一緒にでもどこかへ行くのが大好きです。このマガジンでは訪れた場所やそこで体験したことをまとめていきます。

  • 【読まれている記事】

    多くの方に読んでいただいた記事をまとめています。

  • 【短編小説】

    創作した短編小説をまとめています。

  • 【読書】わたしの本棚

    好きな本のことならつい早口になって語ってしまう私が、「わたしの本棚」と題し、好きな本やこれまでに読んだ本の感想をまとめています。

最近の記事

  • 固定された記事

「しいたけ占い」連載が終わり、私は優しい言葉を自分にかけるようにしてみた

「『終了のお知らせ』長い間ありがとうございました。」の文字を見たとき、「そうか、私は毎週この占いに支えられていたんだ。」と実感しました。 「しいたけ占い」連載が終わる 「VOGUE GIRL」で連載を続けていたしいたけ占いが、サイトのクローズと併せて終了するという知らせを受けたとき、私はびっくりして一瞬その場で止まっていました。 そのときの気持ちは、まるで、近所の好きだったお店が閉店したときのような感じ。心では切ないと感じているし、終わって欲しくない!と思っているのに、

    • エッセイ|微生物と共にある暮らしを、これからも。

      米子に行ってきた。 雪のニュースが毎日出ていたから心配していたけれど、思ったよりも晴れていて安心した。 今回の米子行きの目的は、学会で発表するため。 色んな大学の教授や学生が集まるから、学会に行ける決まったときは、毎年ワクワクしてしまう。色んな人の研究発表も聞けるし、何より毎年開催場所は代わるから、「何食べようかな。」なんて考えることも一つの楽しみになったりする。 そして私が今、大学で取り組んでいる卒業研究も発表することになり、昨年の年末からバタバタと準備を進めることにな

      • 名古屋でアンティークを巡る旅。

        名古屋に行って来た。 前回行ったのは高校生のころだから、実に5年ぶり。「モーニングはどの喫茶店に行こうかな?」「味噌カツは外せない。」そんなことを相談しながらパッキングして準備は万端! ワクワクする、アンティークマーケット偶然にも、大きなアンティークマーケットが開催されていたので、寄ってみることに。さすが古着屋さんの多い町でもあって、可愛い古着がたくさん! アンティークなお皿や、昔の本、おもちゃ、海外の骨董品も眺めるだけでワクワクしちゃう! 色んなお店をゆっくり見ながら歩い

        • 今日はこんなスパイスカレーを食べようかな。

          スパイスカレーにハマってしまった。 きっかけは地元・島根に新しくオープンしたスパイスカレー屋さんにふらっと立ち寄って食べたカレーに感動したこと。 ワンプレートの丸皿に、種類豊富な副菜が並び、メインのカレーは真ん中にどーんと盛られていた。「なんて可愛いの!」と思うほどカラフルで、味変も楽しむことができる。 店主さんが自家製で作ったという野菜の浅漬けやアチャール(インドのピクルス)をせっかくだから、と試食させて頂いた。 「美味しい…。」と味わって食べれる幸せと、スパイスのおか

        • 固定された記事

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        記事

          短編小説|ふたりの蝶々

          「アサギマダラ」という蝶は、1000キロも旅をするらしい。 翔太が父と近くの山へ登ったとき、その蝶はゆっくりと羽根を動かし、こちらを気にすることもなく花の蜜を吸っていた。 日の光があたり、青緑色の羽根がほんの少し透けて見えたとき、翔太はすでに目の前にいる蝶のとりこになっていた。 「きれい...。何て言う名前なんだろう。」 昆虫が大好きな翔太は色んな虫を知っていたが、この蝶を見るのは初めてのことだった。 「それは、アサギマダラって言ってね、海を越えて海外まで移動することがで

          短編小説|ふたりの蝶々

          エッセイ|島根から愛媛へ、松山で暮らして4年が経った。

          わたしが愛媛県にしよう、と決めたのは18歳のときだった。 大学進学をきっかけに島根県から引っ越して愛媛県に住み始め、はや4年が経つ。 色んなことがあったなぁと思いつつ、まだまだ愛媛の色んなことを知りたいし行ったことないスポットに行きたいなと思っている。 むしろ、時間が経つほど、つまり、卒業に近づくほど「まだ愛媛で暮らしていたい。」と思う気持ちが最近は強くなってきて、寂しさを感じ始めている。 言葉の街、松山松山に住み始めて特に感じたのは、「ことばについて考える文化」が根付い

          エッセイ|島根から愛媛へ、松山で暮らして4年が経った。

          短編小説|あなたのいきたいところ

          麻里は目の前の券売機に小銭を投入しながら、お金を払うだけで行きたいところに行けるなんて便利な乗り物だと思っていた。 昨日の夜、ふと思い立ってどこかへ行ってしまいたいと思い、郊外行の電車に乗ることを決めた。 「どこへ行こうか。」と、目的もなくぼんやりと考えていた麻里は、この路線図の中で一番ピンときた名前の駅で降りることにした。 彼女にとって、本当に行きたいところなどなかった。 山に囲まれた田舎町で育った彼女は、地域の中で大切に育てられ、中学校まで代わり映えの無い同級生たち

          短編小説|あなたのいきたいところ

          地方と都市の間で|#2 島根と都会、私はその「間」を生きたい。

          前回からはじめた「地方と都市の間で」。大学時代に、地域活動や就職活動を経験して変化した私なりの考え方や、地元のとらえかたについて書いています。 2回目の今回は、なぜこの題名にしたのか、また、地域活動で何を感じてきたかを振り返ってみました。 影響を受けた一冊の本 「地方と都市の間で」というタイトルは、小松理虔さんが書かれた「新地方論」から影響を受け、参考にさせて頂いたものです。 就職活動をしていたころ、「都会で働くか、地方で働くか」と悩んでいた私は、たまたま書店で本を見つ

          地方と都市の間で|#2 島根と都会、私はその「間」を生きたい。

          わたしの本棚|#3 一杯のおみそ汁が日々に与えてくれるもの「一汁一菜でよいという提案」

          今回紹介するのは、料理研究家の土井善晴先生が書かれた「一汁一菜でよいという提案」。 一汁一菜のスタイルを提案するとともに、日本の食文化の変遷や家庭料理の役割、食の大切さについて説かれています。 本との出会いずっと読みたいと思っていた本書。私がこの本に出合えたのは、家族で愛媛県の内子町へ旅行に行ったときでした。 町の小さなお店が立ち並ぶ中で、可愛いと思って入ったお店が古本屋さんだったんですね。そこで土井先生のこの本を見つけて、「読みたかったやつだ!!」とすぐに購入しました(笑

          わたしの本棚|#3 一杯のおみそ汁が日々に与えてくれるもの「一汁一菜でよいという提案」

          わたしの本棚|#2「文章を書く」ことで自分を守ってきたのかもしれない

          最近、嬉しいことがあった。 それは、本を読むのが大好きで、自分で小説を書いているという人に出会ったことだった。 お互いに好きな作家の話で盛り上がったり、これまでに読んでおもしろかった本の話を歩きながらたくさんした。 共通の趣味がラジオと読書で、ラジオの話もたくさんできた。 小説や物語に救われてきた私にとって、同じように本を読んでいる人と同じテンションで語り合えることの喜びは、この上なかった。 その人は自分が物語を書いていることを堂々と周りに言える人で、すごいなと思った。

          わたしの本棚|#2「文章を書く」ことで自分を守ってきたのかもしれない

          LIGHT HOUSE|わたしは彼らの灯りに照らされ続けてきた

          「悩める人々の明かりを照らす灯台でありながら、自分たちの足元は暗そう」という意味がこめられたユニット名、LIGHT HOUSE。 星野源さんとオードリーの若林さんが1年間にわたり悩みをテーマに語り合うネットフリックスのオリジナル番組です。 この番組を見るためだけにネットフリックスに加入したと言っても過言ではない私。「よし、見るぞ。」とパソコンの前に座り、準備を万端にして見ました。 長く楽しみを味わいたいと思い、1日1話までにとどめようと思っていましたが、あれよあれよと最終

          LIGHT HOUSE|わたしは彼らの灯りに照らされ続けてきた

          地方と都市の間で|#1 地方と都市と、私について。

          私は、島根県の小さな町で生まれ育ちました。山に囲まれて田畑があり、川も流れている自然豊かな場所です。 そんな町で野原を駆け巡っていた私は、年齢が上がるにつれて、「いつか外に出てみたい。」と思う気持ちが強くなっていきました。 誰も私のことを知らない場所で新しい生活をはじめて、人目を気にせずに自分の好きなことをしてみたいと願っていました。 外に出たかった中学生のころ 中学や高校にあがるにつれて、「どうやったら、このコミュニティから抜け出せるんだろう。」という気持ちが強くなっ

          地方と都市の間で|#1 地方と都市と、私について。

          日曜の夜ぐらいは…|コンビニで一番高いアイスを食べるご褒美を、自分に

          ドラマ『日曜の夜ぐらいは…(以下、「日曜」)』が好きで、毎週見ていました。 性別も年齢も関係ない、こういう友達や家族っていいなと思えたり、今の時代を頑張って生きる人の背中をそっと押してくれたりするような作品でとても良かったです。 2023年上半期は「だが、情熱はある」「日曜劇場 ラストマン」などのドラマにはまり、毎週の楽しみになっていました。 自分へのご褒美を許す 「日曜」では、主人公であるサチが生活の中で疲れて辛いことがあったときに「コンビニの一番高いアイスを食べる。

          日曜の夜ぐらいは…|コンビニで一番高いアイスを食べるご褒美を、自分に

          【推しに届け】憧れの水曜日のカンパネラ、詩羽ちゃんへ「大好きです!」と直接言えた話

          みなさんはマンガ【推しの子】をご存じでしょうか。 アニメ化もされ、大きな反響を呼んでいるこの作品はアイドルや芸能界を舞台としたストーリーが描かれています。 このように、今や日常でも多く耳にするようになった「推し」という言葉。 他にもファンが推しについて好きな気持ちを表すときは、「尊い」や「あがめる」「マジ神」など、色んな言葉が使われるようになりました。 また、自分が応援するアイドルや芸能人などの「推し」に対し様々な活動ををする、いわゆる「推し活」が趣味や生きがいになっている

          【推しに届け】憧れの水曜日のカンパネラ、詩羽ちゃんへ「大好きです!」と直接言えた話

          【愛媛・大洲市】この週末は行きたいところへ。緑かがやく伊予の小京都で癒しの旅

          いつか行きたいと思っていた愛媛県大洲市に、思い立って訪れてみました。 大洲城が有名だと聞いていましたが、調べてみると色々な観光名所があって、春に必ず行きたい!と思っていた場所のひとつです。 「週末、この日に行こう」と決めて、いざ出発。 松山市からJRに乗って伊予大洲駅へ向かいます。 特急に乗り伊予大洲へ! 各駅停車ならば1時間半以上はかかるところですが、「特急宇和海」に乗り予讃線〜内子線を走ると、約35分で伊予大洲駅に到着します。伊予市や内子を抜けていきながら、街から緑

          【愛媛・大洲市】この週末は行きたいところへ。緑かがやく伊予の小京都で癒しの旅

          わたしの本棚 |#1 対立を生きていく、平等性と個性を追う苦しさ

          ー”生きがい”ではなく、”死にがい”。ー タイトルに強く惹かれ手に取り、気がつくとあっという間に読み終えていました。 一年ほど前、多様性をテーマに描き、その物語の持つ力に圧倒された朝井リョウさんの作品、「正欲(2021年)」の前身となるような言葉が散りばめられた本作品は、8人の作家がリレーした「螺旋プロジェクト」において平成の時代を描いた小説です。 朝井さんが考える平成の時代において、物語のキーワードとなる「対立」をどのように描くのか、とても気になっていた作品でした。

          わたしの本棚 |#1 対立を生きていく、平等性と個性を追う苦しさ