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えこな
2019年11月4日 00:44
代わり映えのしない毎日が過ぎたとしても。 犯した罪の心当たりがあり過ぎたとしても。 最後の砂が落ちる瞬間を見過ごしたとしても。 「無声映画を見ているようなもの」 なにも嘆くことはないと、あの人は夕暮れを眺めていた。 校舎裏の用具倉庫の上で、スカートの中に緑のジャージを履いて。 未使用のピアッサーを小さな手でもてあそびながら。 脱げかけのローファーを爪先にひっかけていた。