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長靴をはいたネコと9つの命

長靴をはいた猫がシュレックに登場するキャラクターとも知らず、もちろん前作も観ていない状態で観たけど全く問題なく、とても楽しく観れた。

アクションシーンの絵のタッチやカメラワークの効果で躍動感たっぷり見応えあったし、ここ笑うとこ!って演出が自分の笑いのツボにぴったりハマってずっと顔がニタニタ。次はどんな展開が待っているんだろうとずっとワクワクさせられるストーリーで全く飽きなかった。本当によく出来た物語だった。結末にはカタルシスを感じて思いもよらず涙が出ちゃったり。

様々な映画のオマージュも楽しかったけど、私が気付いた作品が全然挙がっていなくて…ジブリやディズニー作品オマージュがたくさんあったと思うんだけどなぁ…。
ウルフのキャラクターの参考にした作品として『用心棒』『続・夕日のガンマン/地獄の決斗』を挙げていたり、キャラクター造形にはマカロニ・ウエスタンと日本の武士道精神に影響を受けていると監督は答えている。ラストシーンのウルフの仁義ある行動も侍を意識しているとか。他にも『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』『スナッチ』などのガイリッチー監督作品やニコラスケイジ版の『ウィッカーマン』など、本当に沢山の作品から着想を得て作られている。
トリビアも満載なので観たあと更に楽しむことが出来るし、先日行われた95回アカデミー賞でも長編映画賞にノミネートされるくらい立派な作品だ。

吹き替え版で観たけど違和感なく皆さんお上手でした。字幕版も豪華キャストなのでもう一回字幕でも観たいな。

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