聖なる証
1862年のアイルランドの田舎町が舞台。4か月間何も食べていないにもかかわらず健康で生き続けているという11歳の少女アナ。それが奇跡なのか、あるいは特別な能力によるものなのか。それとも強い信仰心の賜物なのか。昔話のようであり、今現在にも通ずる話。
少女が何によって生かされているのかを観察し証明するために派遣された看護師役をフローレンスピューが演じている。ミッドサマーやドントウォーリーダーリンにも共通している「閉鎖的空間」との相性の良さを本作でも見せつけられた。ヘアスタイルやファッションがレディ・マクベスの時と同じだなぁと思って振り返ってみると舞台や年代がとても近かったことと、やはりこの作品も閉鎖的な舞台での彼女の『在りかた』が見所となっている。
どちらかといえばネタバレ厳禁な作品だけど、真相うんぬんよりも濃いテーマにリアリティがあって面白かった。