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ユー・アー・ノット・マイ・マザー

ヒューマントラストシネマ渋谷“未体験ゾーンの映画たち2023”にて鑑賞。観たい作品がわんさか上映されていたが、この一本を最終日に滑り込みセーフで観ることが出来た。他に観たかった作品は『スランバー・パーティー大虐殺』『ミッドナイト・マーダー・ライブ』『ガンズ・アンド・キラーズ』『ベニー・ラブズ・ユー』などなど。

アイルランドの民間伝承をモチーフに、謎の失踪から戻った母とその変化に怯える少女の恐怖を描くホラーとあらすじにあるが、ホラーとしてだけでなくジュブナイル映画としても面白く観ることが出来た。昨年公開された『ブラック・フォン』っぽさを感じた。変わってしまった母親の恐怖、リアルな嫌がらせを仕掛けてくる同級生。終始何もいいことが起こらない。一番心落ち着くはずの家で、あたたかい存在であるはずの母親があんなふうになってしまって…そんな生き地獄で娘のチャーがどう動くか。

ポスタービジュアルの様な派手な画を期待すると拍子抜けするかもしれない。派手な展開がなくもないが、どちらかと言うと精神的にじっとり来る系のホラー。『ミッドサマーに続くトラウマ級フォークホラー』ってコピーにも突っ込みたくなる。でも、面白かった。この日は午前中に恵比寿で髪切って、ランチは舞浜(ミラコスタのベッラビスタラウンジ♡)、夕方は映画の時間まで日比谷周辺をブラブラ、からの夜に渋谷で映画というやや詰め込んだスケジュールだったにも関わらず、観賞中は少しも眠くならずに夢中になって観れたのでよく出来た作品だったのでは、と思う。

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