ジェラート屋をはじめた理由(オープン社内報 #117)
天塩にかけてきたイタリアンジェラート店、
ジェラテリア ラフェスタの
ホームページをリューアルしました!
そして金曜日は、
ラフェスタの来期戦略会議の準備のため
過去を振り返ってました。
皆さんへ創業のストーリーをお届けします。
ライターさんに書いてもらったものです。
「丸森町にアイスクリーム屋さんを開いてほしい」
2017年夏に始めた事業、ジェラテリア ラ・フェスタのはじまりは、小学生の何気ないひと言からだった。
ちょうど、丸森町内の小学校でボランティア授業をしていたときのことだ。帰宅しても、翌日になっても、この言葉とキラキラした瞳がなぜか忘れられなかった。
アイスクリーム屋(ジェラート)を開店するなんて、今までの人生で一度も考えたことはない。しかしなぜか、まるでパズルのピースが合わさるように、私の中にすっと染み込んでいったのだ。
まず知識や技術を習得することから始めなければ。
思い立ったが吉日、仲間達が仙台のジェラート屋でレクチャーを受け、製造のイロハを徹底的に叩き込んでもらった。
でも、まだだ。「この店でなければ」と言われるような、特別感のある“味”が欲しい……。
そこで思い至ったのが、“地元食材を使ったイタリアンジェラート店”。
地元のはちみつ農家さんや牛乳農家さんなど、たくさんの方にご協力いただき、看板メニュー『はちみつナッツ』『プレミアムミルク』などが徐々に出来あがっていった。
素人ならではの苦労にいくつも直面したものの、良いご縁に恵まれ、紆余曲折しながらもオープンへ向けて着々と歩を進めた。
店名は「ジェラテリア ラ・フェスタ」。「ラ・フェスタ」とはイタリア語でお祭りのことだ。ジェラートを囲んで、にぎやかな笑い声やたくさんの笑顔があふれるように……との思いを込めている。 まさに、社名である「わっしょい」そのものがコンセプト。
今、ジェラテリア ラ・フェスタは、その名前の通りの店になった。 週末になれば店舗には行列ができ、ふるさと納税では日本一位に輝きました。
地元産の食材など、当店ならではのこだわりが人気を呼び、地元ではちょっとした有名店に。「どうしてもこの味が食べたくて」と他県からわざわざお越しくださる方も増え、本当にありがたく感じている。
たった一人の小学生の言葉から始まった、イタリアンジェラート店。きっと、あの子たちも口にしてくれただろう。私たちのジェラートを片手に、「おいしい!」なんて笑顔になってくれたら最高にうれしい。
いつも思う。ジェラートはまるで魔法のようだ。
目にした瞬間、口にした瞬間、いつもの景色にぱっと色がつく。
笑い声にあふれ、たくさんの笑顔の花が咲く。
幸せの魔法を、さあ召し上がれ。
ジェラテリア ラ・フェスタ
チーフジェラートオフィサー
Ryota Saito