#132 リーダーを目指す人の心得
◾️はじめに
今回はコリンパウエルさんの本です。
超大国アメリカの国防を担うということはどれだけ大変なことか想像もつきません。
彼が伝えるリーダーを目指す人の心得とはー。
◾️要約
リーダーは己をしり、自分らしく、責任を取り人を動かしていかなくてはならない。
部下は信頼できない上司のために体を張らない。
周りは常に見ていると自覚する必要がある。
またリーダーは決断をしなくてはならないので、そのための判断材料が自らに入ってくるよう仕組みづくる。
そして第一報には落ち着いて深呼吸してから対処する。
組織として力を出すためには時に非情な決断もしなくてはならないが、それも周りは見ているので毅然と行う。
全ては人であり、他人との関わりをどうしていくかで人生は決まる。
◾️感想
厳しい中に優しさがあることが伝わってくる。
具体的なエピソードがあり、切迫感を生み出している。
軍事に関わることであり、中途半端な決断は許されない。
周りの人と良好な関係を築き、信頼の中でしか仕事は成り立たないことを改めて教えてくれる。
◾️要約(詳細)
◆第1章 コリンパウエルのルール
パウエルさんのルールとして十三個にまとめられたこのルール(※)はどんな人にも当てはめるべきものである。
◆第2章 己を知り、自分らしく生きる
常にベストを尽くしつつ、仕事以外にも人生があるということを理解して、周りの人には思うよりも優しくすること。
実績だけが昇進の評価基準ではないし、昇進だけが全てでもない。
◆第3章 人を動かす
部下を信じ、尊敬して、その上でリーダーとして能力を示し、しかるべき教育を与え、小さなまちがいを指摘し、現場優先の考えを浸透させるのが人を動かすことにつながる。
この人のために動こうと思わせることが大切。
そのためにリーダーは背中で示す必要がある。
◆第4章 情報戦を制する
情報を正しく掴むことが敵に勝つには必要。
第1報に惑わされず、深呼吸してみよう。
わかっていることわかっていないこと、意見を区別して伝えよう。
◆第5章 150%の力を組織から引き出す
自分の組織で働く際はメモを渡し、自分の配下でのルールを示している。
そのほか、部下に準備期間を与える、着任後30日したらシーツは自分のもの、組織の力を導く、去り際は潔く
など組織として成果を上げる、
上げ続けることができるようにするやり方を軍、そして軍以外で経験してきた。
◆第6章 人生をふり返って 伝えたい教訓
いい出会いがあり、自分がここにいる。
失敗も何回も経験した。
だが前に進むことをやめてはならない。
そして子供たちがそう思えるよう力を合わせなくてはならない。
※自戒13か条
何事も思うほどには悪くない。翌朝には状況が改善しているはずだ。
まず怒れ。その上で怒りを乗り越えろ。
自分の人格と意見を混同してはならない。さもないと、意見が却下されたとき自分もちに落ちてしまう。
やればできる。
選択には最新の注意を払え。思わぬ結果になることもあるので注意すべし。
優れた決断を問題で曇らせてはならない。
他人の道を選ぶことはできない。他人に自分の道を選ばせてもいけない。
小さなことをチェックすべし。
功績は分けあう。
冷静であれ。親切であれ。
ビジョンを持て。一歩先を要求しろ。
恐怖にかられるな。悲観論に耳を傾けるな。
楽天的であり続ければ力が倍増する。
◾️アクション
第一報に接したら、まず深呼吸する。
反射的に行動をしない。