#133 【リーダーの仮面】を読んで
◾️はじめに
今月はリーダーシップにまつわる本を紹介したいと思います。
どんな組織であれ、集団であれ役割としてのリーダーは必要。
ではそのリーダーはどうあるべきか。
◾️要約
・リーダーの仮面って
リーダーは組織の成果を担っており、重要。
そのためリーダーはすべきことを客観的にする必要がある。
それはある意味で演じることであり、それを身に纏っている状態をリーダーの仮面と呼ぶ。
・具体的には?
ルール、位置、利益、結果、成長にフォーカスする。
・するとどうなる?
成果が出せる。
◾️感想
なんか目を引く本だな、とジャケットに心奪われました。
リーダーについて書かれた本です。
自分に足りてない所があると思ったので読んで良かったと思います。
情に頼ってしまうところがあるので、直していこうと思っています。
リーダーは孤独。よく言われていることですが、真理なのだろうなと。
嫌われた監督にも通ずる部分がありますね。
組織を引っ張る人としてリーダーとされていますが、マネージャーの仮面、としても意味は通ずるかもと思いました。
けどあんまり役職役職感が出過ぎて、それじゃ売れないんだろうなぁ。
リーダーの仮面の方が手にとって読んでみようってなる気はします。
◾️要約(詳細)
◆序章 リーダーの仮面をかぶるための準備 錯覚の話
感情的にならず、5つのポイントに絞る。
1ルール 場の空気ではなく言語化されたルールを
2位置 対等ではなく上下の立場から
3利益 人間的な魅力ではなく利益の有無で人を動かす
4結果 プロセスを評価するのではなく結果だけを見る
5成長 目の前の成果ではなく未来の成長を選ぶ
これで部下が成長するチームになれる。
◆第一章 安心して信号を渡らせよ ルールの思考法
ルールがあるほうが安心して力を発揮できる。
ルールがないと余計なこと(あの人は気に入られているな、外から来たからかな)を考えてしまうから。
主語を明確にし、誰が何をいつまでにやるのか、それがわかるルールを作ればチームは成長する。
行動のルールと姿勢のルールがあり、姿勢のルールは誰でもやろうと思えばやれるルール。
例えばちゃんと時間通りにきましょう。など。
これすら守らせることができないリーダーは大きなことをなし得ないだろう。
◆第二章 部下とは迷わず距離をとれ 位置の思考法
ピラミッド組織における自分の役割を意識し、自分で決めることは自分で決める。
部下の顔色伺わない、指示を行う。
ほうれんそうをさせる。
明確な指示と期限を持ったほうれんそう。
これですぐに実行、すぐに改善のループを回す。
冷たくなったね、くらいがちょうどいい。
上司とは見える範囲が広い分、理解者はへる。そういうもの。
◆第三章 大きなマンモスを狩りに行かせる 利益の思考法
部下は(人は)利益を求め、恐怖を避けたい。
そのため、組織の利益、その先にある個人の利益を明確にし、そこへ集中させる。
集団でしか、なし得ないほどの大きな利益を獲得し、その分け前を個人に渡す。
その過程で何を恐怖に感じているか、そこを理解しておく。
そして報告(言い訳)に対してはスルー。
常に事実ベースで、次に何をするかを確認していくとチームの成果は上がる。
冷たいと思われたとしてもそれが仮面。
◆第四章 褒められて伸びるタイプを生み出すな 結果の思考法
評価とは目標に対して達成できているかを判断するもの。
そのため自己評価はやめる。どうしてもプロセスを見ている自分への評価は甘くなるから。
部下による360度評価も不要。
感想でしかなくなるため。
部下に対して点(目標を設定し)と点(結果をほうれんそう)で接し、未達か達成かを報告させ、次のアクションを考えさせる。
それで部下は伸びていく。
いやいや勉強している子供でないので褒めて伸ばす必要なし、そのためにはプロセスを見ない仮面が必要。
◆第五章 先頭の群れが引っ張っていく 成長の思考法
知識は経験を伴って本質になる。
口で説明しただけではやった気になるだけ、考えなくなるだけなので、まずはチャレンジに対してやらせてみて、考えさせる。
リーダーは先頭の鳥ではなくさらに高い位置から見るのが理想。
部下が目に見えない成長をして、やれそうもないことをできた時、リーダーの仮面をとって喜んでいい。
◆終章 リーダーの素顔
苦しい時代だからこそ社員にいいストレスを与え、糧を得るためのコミュニティである会社で十分に力を発揮させる。
組織のために成長し、他に行っても活躍できる人材を輩出できる組織にすること。
そのために人を人と思わないと言われてもいい。結局はそれが人のためになるから。
◾️アクション
リーダーとして仮面をかぶる。
目標を設定し、結果を報連相させる仕組みを提供する。