【十六夜短歌】審査員 まど夏賞 発表します🌔

記事に遊びに来てくださって
ありがとうございます。

今回の私の審査基準は
メッセージのように
感情が込められている短歌を
中心に選びました。

頭についている番号は
短歌一覧の番号です。

受賞された皆様
おめでとうございます🎉

MITEI NARICO🔰さん

３７．今夜がヤマ喪服用意す居待月
　　　面会謝絶シュレーディンガー

私の身近でもこの 3年間で 3人
あの世へ旅立たれています。

病院という、今となっては
自由に行き来できない
箱の中の事態を伝えられても
ピンとこない。

いまも亡くなったのが
信じられない気持ちでいます。

シュレーディンガーの猫のような
モヤモヤした感情を抱えながら
喪服を用意する気持ち
よくわかります。

春野　惠さん

６９．カラカラと棹をしならせリール
　　　巻く君の上腕二頭筋　スキ

女子なら筋肉フェチじゃなくても
分かっていただけると思います😆

もはや説明不要。

スキの前のスペースに
よりリズムを感じて「スキ」です💖

オラヴ153/タロットで人生を詠むさん

７２．くちびるが重なる前の2秒前
　　　近づくきみの獣の匂い

愛するものについて詠んだ短歌。
ここはひとつ、獣と戯れましょう💖😆

鮎太さん

７４．「大切に」と父が呉れし腕時計
　　　もう似合ふかな今日は名月

腕時計を名月の日に
つけてみようかなと
思われるところにお父様への
リスペクトを感じます。

美しいです。

きっとお似合いだと思います。

camyuさん

１０４．次々と逝く先人に馳す想い
　　　　色なき風に馴染んで消えて

色なき風の季語が素敵。

記事にある、詠まれたモデルの方たちは
私には馴染みがあっても私の娘たちには
あまり馴染みがありません。

同じ時代を生きている者同士でも
感覚はグラデーションです。

忘れこそしませんが、色を失った風は
やがてほかの風とひとつになり
遠くへいってしまうのでしょう。

あべみょんさん

１１５．君が死ぬ夢を日記につけてから
　　　　やけに金木犀が香るな

ガツーン！とやられた一首。
上の句が衝撃的すぎ。

下の句と一見関係なさそうですけど
今までと違った感覚が芽生えたところが
興味深いです。
明らかに意識が変わっている。

「君」はどういう人なんでしょう。

はねの　あきさん

１７８．私たちじゃない誰かの恋愛のために
　　　　綺麗な月のクソアホ

最後のパワーワードに向かって
上の句が走っていきます。

破壊力が最高👍✨

A.Twentyさん

１８０．墓参り 曼珠沙華見て帰り道
　　　　カラオケ行って百恵を歌う

ご先祖様とお話をした帰り道
俗世とあの世を繋ぐ道には曼珠沙華。

肉体から発声するカラオケは
少しずつ俗世へ戻っていくための
行みたいなものかもしれません。

いきなり難しい歌から入りますね。

御月秋枝さん

２３９．秋の夜に歌を詠み合い
　　　　感想を伝え合うただそれだけだけど

答えは心のなかに。

余韻を残しているところが好きです。

ナガツキ短歌と茶色い料理さん

２６２．雪ないが寒さがしみる今だから
　　　　温まろうよ鍋囲んでさ

この短歌は
どこで出会っても
好きかもしれない。

私に向かって
話しかけてくれている
気がするから。

ほっこりします。

須崎水性さん

２８０．秋空の高さを説明して欲しい
　　　　気象学ではなく文学で

どこがどうと説明できないのですが
これぞ現代短歌という感じがして
痺れました。

澄んだ高い空を
見上げたくなります。

TAKA＠浅草 | 花と銭湯さん

２９４．RGBのRに寄った色彩に
　　　　近づく冬を思ってブルー

季節をRで表現されています。
三原色のひとつ。

感傷的な気持ちを
冬のブルーに掛けて。

歌の存在が秋です。

Finnさん

３２８．東京の空にあなたが歌うから
　　　　遠く仰ぎ見る同じ秋の夜

完全なイメージ。
ギターを弾く彼が東京で歌ってる
レコーディングか街頭か。

MVにもなりそうなシーンが
浮かびます。

短歌の審査員は 4名🍁

忖度なし、かぶり上等の審査ですので
ぜひ違いを楽しんでくださいね。

こちらからは
俳句大賞公式賞、勝手賞の
全てが見られます✨