人生を変えた高校留学
高校の帰り道、ほとんど陽が落ちた薄暗い橋。思うようにペダルが漕げず、私は自転車を止めた。目の前の柵を越えたら楽になれるだろうか。ぼんやりしたまま両手をかける。飛び越える力は残っていなかった。
ふっと、消えてしまいたい。ベッドに横たわって、天井のシミをじっと見つめる日々を過ごす。学校に行かず3か月過ぎたころ、留学の資料を受け取った。英語が全く話せないなんて関係なかった。申込用紙をぎゅっと握りしめる。人生を変えられるかもしれない。乗り込んだ飛行機の窓からは、澄み切った青空が広が