国内通信検閲システム「グレートファイアウォール」について -中国🇨🇳-
-グレートファイアウォールとは?💬-
中国では「防火長城」、英語では「GreatFirewall」と表記されるこの言葉は、以下のような意味を持っています。
中国全土に敷かれているインターネット検閲・ブロックシステム「金盾(きんじゅん)」のファイアウォール機能
なんか強そうですよね(笑)。
ちなみに「ファイアウォール機能」とは、インターネットから重要なデータが「盗まれたり」「破壊される」のを防ぐ為に、「外部からの不正なアクセス」を防ぐ役割を果たすものです。
ファイアウォールは、私たちが利用するwindows🖥やmacOS💻に必ず搭載されており、身近な存在です。
そして「グレートファイアウォール」とは、中国全土のインターネットを他国から防衛する為に作られた、世界最高峰の「検閲・ブロックシステム」と言われています。
共産党の独裁化が進む中国では、ロシアやアメリカなどの他国に対する「情報漏洩」、または遅れていた「IT産業の改革」や「政府に対する不利益な情報の規制」など、様々な理由で導入されるようになりました。
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-Google中国市場の撤退-
2010年、中国市場の30%以上を占めていたGoogleは、中国産の検索エンジン「百度(Baidu)」に次ぐ2位まで伸ばしていました。
しかし「Gmailが中国国内のハッカーに攻撃された事」、「中国国内のネット検閲の強化」などを理由に、中国市場から撤退する事を決めたのです。
現在中国国内では、Googleにアクセスする事が難しい状況です。一方で中国の研究者達は、他国に存在する「膨大な量の研究論文や情報」の調査に、Google検索を利用していました。
接続が困難になってしまった研究者達は、
「VPN(ヴァーチャル・プライベート・ネットワーク)」
という民間会社が提供する、検閲されないネットワークを用いてこれらの仕組みを回避してきました。しかし2017年、中国政府は「VPNの規制を強化」した事で、政府に認められたVPN以外使用できなくなってしまっています。
出典:https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0204/27/news003.html
VPNは「自分だけが接続できる専用回線」というイメージを持って頂ければ大丈夫です。詳細は上記のリンクから↑
-VPNの規制(2017年)-
VPNを規制されてしまうと、頼る先は中国シェア1位の「百度(Baidu)」になりますが、Baiduでは他国へのアクセスが困難な状況です。
ケーススタディーを必要とする研究者達は、限られたVPN回線を利用していますが「非常に不便な状態」と発言しています。
また政府は「最終的にVPNを全面的に禁止する予定」と述べています。
インターネットの自由が遮断されたのに対し、中国の「民主主義」に疑問を抱かざるを得ません。
今後の動向に注目です。
↑皆さんもBaiduで検索してみて下さい。NGワードを入れると殆どヒットしません。
※リンク先は怪しいものではなく、正式なものですので安心して下さい
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以上、お読み頂きありがとうございました。
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🌟参考文献
・https://gigazine.net/news/20170725-vpn-ban-china-research-world/(Gigazine)
・https://lifepepper.co.jp/china/firewall/?gclid=Cj0KCQiArvX_BRCyARIsAKsnTxM3E99b7OjMI1REsEQtHfyyUmZPJQJMNBSfr-cq3MTI4Ofvet8ymecaAs_-EALw_wcB(LIFE PEPPER)
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