見出し画像

論文の序論から学ぶ! Webライティングでリード文(導入文)を書くコツ:書籍学習

Webライティングのリード文(導入文)はどうやって書けばよい?

文章の導入にあたるリード文は、読者を引き込む重要な部分です。

Webライターが執筆するリード文では、読者を想定した悩みをちらつかせたあと、記事で解決できることを提示する流れが多いように感じます。

「転職活動の方法がわからず困っている方はいませんか? この記事を読めば、転職活動を成功させるコツがわかります!」など、よく見かけるフレーズではないでしょうか。

ただ、Webライティングで同じような流れで執筆すると、他者の記事と差別化できず、価値のある作品を生み出せません。

そこで思い浮かぶのが「ほかの人が考えつかないリード文の書き方はないか?」という問いです。

今回は「勝つための論文の書き方」という書籍をもとに、Webライティングにおけるリード文の書き方について学んでいきましょう。

※Webライティング大学校はAmazonのアソシエイトとして適格販売により収入を得るプログラムに参加しています

書籍:「勝つための論文の書き方」

まずは「勝つための論文の書き方」の著者情報や書籍概要、私の感想などからご紹介します。

~著者情報~

著者は鹿島 茂 氏。
1949年に横浜市で生まれる。
東京大学大学院修了。
共立女子大学文芸学部教授を務める。
専門は19世紀のフランス小説。
「子供よりも古書が大事と思いたい」で第12回講談社エッセイ賞を受賞。

~書籍概要~

論文には、作文と違って「問い」があることをおさらいしたうえで、良い論文や面白い論文の書き方を解説しています。

問題の立て方や資料の集め方、論文の組み立て方などを学べる内容です。論文で勝利をつかむための極意は「問いを立てること」にあるとのこと。

ほかのジャンルでうまくいっているアイデアを借りることが、前人未到の問いを見つける糸口だという主張が展開されています。

~私の感想~

本書の表紙をめくると、会議に通る企画書や銀行に対するプレゼンなどに役立つと記載されています。

しかし、問いの立て方や資料の探し方、構成の組み立て方などを学ぶうちに、論文の書き方を知ることはWebライティングの質を高めることに直結するということがわかってきました。

今後は、本書以外でも論文の書き方について学び、Webライティングに通じる知識を吸収していきたいと思います。

参考:勝つための論文の書き方 文春新書

論文の序論から学べるWebライティングでリード文を書くコツ

書籍内容をもとに、論文の序論から学べるWebライティングでリード文を書くコツをまとめてみます。

リード文ではなるべく初心者を想定する

まず、どんなに固い論文でも、少なくとも序論は、幅広い読者を想定して書くべきだということを頭に入れておいてください。

引用:勝つための論文の書き方 p156 文春新書

著者によると、論文における序論の書き方で大切なことは、幅広い読者を想定して執筆することだといいます。具体的には、専門知識がない方(素人・未経験者・初心者)を想定したほうがよいとのことです。

なぜなら、論文の内容が優れていても、読んでもらえなければ意味がないからです。

Webライティングで記事を作成するときも同じことが言えるでしょう。

専門家に向けた内容でなければ、なるべく多くの人から読んでもらえるよう、リード文で読者を絞りすぎないように注意が必要です。

リード文では読者の意表を突く

序論でもっとも必要なレトリックは、読者を驚かせることです。

引用:勝つための論文の書き方 p157 文春新書

著者によると、論文における序論で重要なテクニックは、読者を驚かせることだといいます。常識を覆すような問い、ほかの人が考えない問いなどを立てることで、読者の意表をついて興味を湧かせられます。

たしかに、ありきたりな内容よりも考えたことのないテーマの記事を見かけると、クリックしたくなりますよね。

手ごたえを感じない場合は、リード文でほかの人とは違った問いを設置して記事を作成してみましょう。

リード文では問いを正当化する

いくら序論は不意打ちがいいといっても、もし、次に、その問いを正当化する根拠が述べられていなければ、序論としては完全なものとはいえません。

引用:勝つための論文の書き方 p158 文春新書

人に何かを伝えるときは、根拠がないと信頼してもらえません。そのため、序論における問いも正当化が重要とのことです。

問いの内容が奇抜であっても、意味のある問いでなければ、読者の役には立ちません

したがって、リード文で奇抜な問いを打ち立てたときは、その内容が有益である理由にそれとなく触れることが大切です。

そのためにも、問いの答えを知るメリットがあるかどうか、読者の目線で慎重に考えましょう。

リード文では記事の構成も紹介する

正当化ができたら、次に序論でやるべきことは、「これに続く本論では、こういう段取りで話しますよ」と、自分のプログラムを紹介することです。

引用:勝つための論文の書き方 p162 文春新書

論文を読むのには努力と忍耐が強いられることから、少しでも読者の負担を減らすために、序文で記事の流れに触れることが重要とのことです。

たしかにWebライティングにおいても、リード文で記事の内容をサラッと紹介すると、読者は地図を見ながら歩くような感覚で、安心して記事を読めるようになります。

ただ、リード文で細かく記事の流れを説明すると、くどい印象を与えてしまうかもしれません。

その場合は「~についても説明しているので、ぜひチェックしてみてください」程度の補足を入れるとよいのではないでしょうか。

まとめ

今回は、論文の序論に着目してWebライティングでリード文を書くときのコツについて学びました。

研究の集大成となる論文の序論は、読者に本論を読んでもらえるよう、導入文の果たす役割が極めて重要です。そのため、意味のあるリード文を書くためのヒントがたくさん詰まっていました。

一生懸命書いた記事に興味を持ってもらえないと寂しいですよね。

たくさんの人に記事を読んでもらえるよう、あらためて論文の序論を意識してリード文を工夫しましょう。

Webライティング大学校では、引き続きWebライティングのコツについてお役立ち情報を発信していきます。

Webライティングのコツを学びたい方は、今後もぜひWebライティング大学校の記事をチェックしてみてください!



この記事が参加している募集

読者に価値をお届けできるよう、一つひとつの記事に思いを込めて執筆しています。記事が役に立ったという方はぜひサポートをしていただけると励みになります!