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読書感想文

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読書感想文の記事をまとめました。基本的にネタバレをしないように感想を書いています。夏休みの宿題の参考にどうぞ。
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記事一覧

ユーモアもSEOも手に入る、最強の文章術!AVタイトルであか抜ける♡

じつに危ないところでした。 息子に秘密を握られたかと思いました。 Wの悲劇愛。欲望。そして悲劇の方程式。 わたしは、スキャンダルな父。 息子が今使用している部屋(本当は娘の部屋)は2階の端なので、Wi-Fiの電波がほとんど届きません。中継器を設置してみたのですが、イマイチなようで。 私が作業しているのは隣の部屋なのですが、PLCアダプター(コンセントLAN)を設置してあるため有線LAN接続が可能です。したがって、息子は現在、私の部屋の有線LANに接続したWi-Fiルータ

できる方法を考えるビジネスマン『ぐりとぐら』(ネタバレあり)

『ぐりとぐら』のフレーズはあまりにも有名だ。知らない人はほとんどいないのではないだろうか。かく言う私も、子どもが幼い頃には何度も読み聞かせて覚えてしまった。 そして、替え歌のように口ずさむ。 あなたがこの世で一番好きなのは……何? 『ぐりとぐら』は1963年に発刊され、昨年で60周年を迎えた。令和の子どもたちにも絶大な人気を誇っている、言わずと知れた大ベストセラーだ。 残念ながら私は貧乏な家庭で育ったため、幼少の頃に絵本と触れ合うことはなかった。だから、『ぐりとぐら』の

今年のベスト本

年末年始の連続投稿第3弾として、「今年のベスト本」を紹介したいと思います。2023年は自分史上最も本を読んだ年でした。 小学生の頃には本を読まずに先生に呼び出されたこともあったことを考えると、考えられないくらいの大きな成長です。 しかし、読んだ本を全て記録しているわけではないため、私の胸に深く刻み込まれた書籍だけを紹介したいと思います。 家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった +かきたしAmazonの購入履歴を見たところ、4月に購入していました。岸田奈美さん

噛めば噛むほど味が出るスルメのような文章が書きたい

最近の愛読書は、滋賀県出身の凪良ゆうさんの書籍だ。凪良ゆうさんの紡ぐ物語は、噛めば噛むほど味が出る気がするから好き。スルメだ。スルメのような文章なのだ。どれだけ顎が疲れてもやめられない。 『流浪の月』『汝、星のごとく』をオーディオブックで聞き、先日は紙の書籍で『星を編む』を購入した。現在、7割くらい読んだところだ。一気に読みたいところだが、読むのが遅いじっくり読む派なのでかなり時間がかかる。 『星を編む』は発売してすぐに購入しようと思っていたが、近くに書店がなくてなかなか

【読書感想文】2024年 課題図書『ごめんね でてこい』

私には、二人の祖母がいる。父方の祖母と母方の祖母。父方の祖母は私が小学2年生のとき、自宅で亡くなった。私も家にいたが、当時のことはあまり覚えていない。祖父が「死んどるぞ!」と急いで言いに来たこと以外は…… 祖母は痴呆症だった。だから、周りの人に迷惑をかけたようだ。私自身も泥棒と間違われたことがあるらしい。よくテレビで見る「ドロボー!」と叫ぶ年寄りのシーンそのままだった。 だから母は、祖母から3人の子どもたちを守るのに必死だったらしい。祖母の介護もしつつ、母親としての役割も

【読書感想文】2024年 課題図書『アフリカで、バッグの会社はじめました』

水は低きに流れ、人は易きに流れる 誰もが実感していることだろう。 半世紀以上も人間稼業を営んでいると、色々な人と出会う。その多くは易きに流れている印象を受ける。 もちろん、私も「あっ、易きだ!」と思えば、一目散に流されてきた。誰よりも先に。もし、易きが見つからなければ、自分で川を掘り、水を引っ張ってきて「流れるプール最高~」と叫びながら易きに流されようとしてきた。 一方で、多くの易きに流れない人とも出会ってきた。易きに流れないどころか、鮭が遡上するが如く、群れになって流

【読書感想文】『赤と青とエスキース』を読んで|2022年本屋大賞 第2位

「昔、鏡は神様でした。天照大御神そのものなのです」 そんな風に語るのは、ブルーライトカットレンズの生みの親、諸井晴彦さん。鏡は御神体であり、今のように簡単に入手できるものではなかったのかもしれない。 現在、鏡といえばほとんどがガラス製品だが、古くは石や金属を磨いたものを鏡として使用していた。現存する最古の金属鏡は、紀元前2800年頃にエジプトで作られたものだ。 金属鏡が開発される前には、水鏡だったという。 水鏡は、不便だ。 化粧をするにも、髪型をセットするにも、下を