いつまで外国人技能実習生に頼るのか?
こんにちは、ひらっちです。昨日はおかげさまでフォロワーの人数が1000名を突破したようです。ありがとうございます!
以前から宣言している通り、別にフォロワーを競ったり、広告収入で儲けたりといったことは全く考えていないんですけど、「1年間でどれくらい人数が増えるのか?」は実験対象の一つだったりするので、そのあたりの考察については、またどこかで記事化してみたいと思います(^^♪
<いつものように簡単な自己紹介です>
僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。
このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。
■日本有数のブランドメロンの産地に起きている、コロナの影響とは?
あらためまして、ひらっちです。今日は「農業」について書いてみたいと思います。
昨日の日本農業新聞の一面に、こんな記事が掲載されていました。
皆さんもおそらく馴染みがあるであろう「夕張メロン」。日本有数のブランドメロンの産地に、新型コロナの影響が直撃しているというお話です。
「現地で感染者が急増して…」というお話ではなく、これまで貴重な労働力として活躍してきた外国人技能実習生が来日できなくなり、作付け株数を減らさざるをえなくなった、という内容です。
世間ではあんまり触れられていないかもしれませんが、農家の高齢化が急速に進み、離農がどんどん増えていく中で、農作業の現場を支える担い手として大きな役割を果たしているのが「外国人技能実習生」です。
この外国人技能実習生について、厚生労働省のホームページには、このように記載されています。
外国人技能実習制度は、我が国が先進国としての役割を果たしつつ国際社会との調和ある発展を図っていくため、技能、技術又は知識の開発途上国等への移転を図り、開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」に協力することを目的としております。
文字通り、「技能実習」が本来の目的なわけですが、農業に限らず、少子高齢化が急速に進む日本国内においては、「貴重な労働力」となっている一面があります。
新型コロナによって国内と海外の行き来が厳しく制限されるようになったことで、これまで先送りにされてきた経営の問題が、いよいよ浮き彫りになってきた、ということだと感じています。
■「安いニッポン」に、果たして外国の皆さんは働きに来てくれるのか?
先日、こんな新書を読みました。『安いニッポン』という本です。
タイトルから想像できる通り、「日本が、海外に比べて相当に安くなっている」という事実を浮き彫りにしています。巷でよく言われていることですが、コロナ前のインバウンド需要は、別に日本の魅力が急激に高まったわけではなく、単に「日本が安かった」というだけの話。僕も若い頃は、東南アジアなどに旅行しましたが、「物価が安くていいよね!」と思ったものです。今は、その逆の現象が起きているというわけですね。
この事実は、先ほど挙げた「外国人技能実習生が日本に来ない」という問題と、そのうち繋がってくるはずです。日本に来れば高い給料がもらえる。いわば「ジャパニーズ・ドリーム」を夢見ているからこそ日本に来てくれていたわけで、新型コロナが収まった後、果たして以前のように彼らが戻ってきてくれるかというと、「今までのようにはいかないんじゃないか?」と個人的には見ています。
新型コロナを機に「これまでなんとなく続けてきたこと」を見直した人は、きっと少なくないですよね。この「惰性」「習慣」というのはものすごいパワーを持っています。人間は、現状維持バイアスがかかる生き物ですから。
これまで「まぁ、日本でいいかぁ」と思ってくれていた外国の皆さんにとって、コロナは間違いなく「日本で働くという現状」を今一度見つめ直すきっかけになったはず。日本を見直した時、じゃあ本当に、魅力的な国であると言えるのか? もし僕が外国の立場であれば「ちょっと考えなおしてみようかな?」となるのが自然じゃないかな、と思います。
■まとめ
僕は、別に実習生に頼ることが良い・悪いという議論をするつもりは全くありません。他人の経営に口を挟むのは意味がないし、実習生の皆さんと良好な関係を築いている方もたくさんいらっしゃるでしょうから。
ただ、「安いニッポン」という現状は、これまで外国人技能実習生を頼りにしてきた経営者さんにとって、難しい舵取りを迫ることになる気がします。そもそも実習生の皆さんを労働力としてあてにする経営は、そんなに安泰な状況ではないと思うし、こんな時だからこそ別の方策も考えてみるべきなんじゃないかな?というのが率直な僕の考えです。世界からは、日本の外国人技能実習制度に対する風当たりも強まっているようだし、健全な未来に向けて見直しを図るいいタイミングだと思います。
個人的には、副業が徐々に解禁されるなかで、「副農」に取り組んでくれる人が増えると、みんながハッピーになれるのでは?という気がしています。運動不足解消にもつながるしね。
今後もより便利な仕組みづくりが必要になると思いますが、副業とか、リモートワークとか、ワーケーションなんかが当たり前になってきて、「一般の方が農園で自分の仕事をしつつ、ワークアウトがてら農作業をお手伝い」みたいな世界が広がっていくと、Win-Winの関係性が築けて面白いのになぁ~なんて思います。
上記の記事では、「ひらめきは“農”にある」なんてタイトルが付けられていますが、僕も、ライターの原稿執筆に煮詰まった時は、畑に出て軽く農作業をして気分転換するようにしています。すると、雑念が消え、思わぬアイデアが生まれたりするんです。みなさんも一度、試してみてください。なかなかお勧めですよ(^^♪