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トムさんのTPS(ターニングポイントストーリーズ)


 中学一年生のとき、いじめられっ子だった。今から思ってもかなりのいじめられようだった。理由は2点。成績が非常に悪かったことと、言葉が出てこないことが多かった。どもってしまうのだ。成績は180人中150位くらい。ほんとによくなかった。
 中学1年の冬、母に頼んだ。  塾に行かせてほしいと。
 そして中1の冬休みから塾に行き始めた。塾で教えてくれた先生は松岡修造の熱意を少し抑えた感じの人。授業中はマンガの話とか面白く話してくれるのだけれど、自習時間にサボっているとめちゃくちゃ怒られる。そんな先生のところで学んでいて、中学2年の春、なんと一気に成績が上がった。学年で10番台に入るようになった。
 その直後から、クラスでの人間関係が変わってきた。僕に「勉強を教えて。」って人が集まってくるようになった。もういじめてくる子は誰もいない。なんだか楽しくなって来て、ますます勉強が好きになった。

高校受験
 そしていよいよ高校受験をする中3になった。僕が行きたい高校は、成績を学年の10番台をキープしていても、とてもじゃないけど合格できる高校ではなかった。当時の担任の先生からは「現実をみろ」と言われた。母も心配になって、志望校を変えては?っと言い始めた。しかし、塾の先生だけが違っていた。進路指導の際、母に対して「お母さんが信じてあげなかったら、誰が信じるんですか!」って。塾の先生は心から合格するって信じてくれている。そう思ったら、僕のやる気スイッチが一気に入ったのだ。
 そして同志社高校に受かった。
 高校は本当に楽しかった。公立の中学と違い私立の進学校である。気の合う仲間をたくさん見つけた。しかも、そのまま大学まで行ける。野球部にも入り楽しく高校生活を送っていた。
 しかし高3の時にふと、「このままでいいのだろうか」と思うようになった。自分たちはそのまま同志社大学に進めるが、大学受験の受験勉強を頑張った人と大学生活を共にする。そしてそのあとは社会人へと進むために就職活動がまっている。就職活動は面接が主になる。緊張するとどもってしまう自分が、同じ土俵に立つと負けてしまう。そう思った。
 丁度そのころ、友達が日商簿記3級を一緒に受けようと誘ってきた。一緒に勉強する時間は楽しいし、勉強後のおいしいカレーを一緒に食べることを目的に、勉強をした。
 この簿記が思ったよりも面白かった。自分に合ってると思った。調べてみると、日商簿記3級の親玉が、国家資格の公認会計士だとわかった。これだ!っと思った。国家資格を持っていると、面接が不利でも就職ができる、そう思った。そして公認会計士を目指すことを心に決めた。


 高3の時に決めた目標通りに、現在は公認会計士として就職を果たし、日々仕事をしている。公認会計士としての仕事は面白い。数字が面白いとかそういうことではなくて、世の中の流れがわかるからだ。企業が世の中を良くするために行っている経済活動が、僕たちの生活、全てに関係している。だから街中で走っている車をみては、「この間この会社見かけたな。」とか、そこで働いている人たちに思いを馳せることができる。電車の中でも、電車の中でも、乗客が使っているものや身につけているもの、つり革広告を見ると、これは自分が担当している企業のライバル会社だな、っとか、いろんなことがわかってくる。だからこそ面白い。

じゃが

 農業へ
 そして今は新たな目標を見つけた。農業だ。
人が生きていくために、重要な産業、それが農業である。食べることが安心安全だからこそ、僕たちは自分がやりたい仕事をし、休日にカフェに行ったりできるのだ。一方、農家さんは365日働いているが年収も低い。

 それって不公平だと思いませんか。頑張っている人が報われる世の中にしたい。だからこそ、農業を儲かる職業にする。その第1弾としてクラウドファンディングを立ち上げ、イベントを企画した。1回目の企画は見事目標を達成した。しかし、このプロジェクトはこれからも続く。

 かんちゃんと一緒に、農業を儲かる職業にするため、歩み続ける!


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