アブセンティズムとプレゼンティズム その1
表題にある言葉、知っていますか?
プレゼンティズムは「健康の問題を抱えつつも仕事(業務)を行っている状態」を表す言葉であり、アブセンティズムは「仕事を休業している状態」を表す言葉である。
アブセンティズムについては、仕事を休業しているので、その状態を把握しやすい。しかし、企業内において、プレゼンティズムは潜在的になっており、把握しずらい。
その理由は本当にプレゼンティズム状態なのかが把握しずらいからだ。そもそも1)その人が抱えている仕事が、非常に困難なものなのか。2)その人が仕事に適性がないだけなのか。3)家庭の事情により、仕事に集中しずらい状況だからなのか、判断しずらい。
会社で行われる上司と部下の面接においても、直接評価につながる可能性も多くあり、正直に話さない、ということが現状にある。
上記は本田技研のニュースである。早期退職者制度を募集したら、予想をはるかに超える、応募者が来たのだ。この早期退職者制度を利用した人たちは、社内にて、何の仕事をしているのかわからない社員『妖精』たちが多くいて、早期退職者を募ると、予想以上に多く殺到したとのこと。
早期退職者制度に手を挙げることができるひとたちは、まだまだ変化を受け入れる勇気のある人たちであり、心機一転、チャレンジしようという気概が見て取れる。おそらく、プレゼンティズム状態を抱えながらも、まだ軽傷の方々のように思えてならない。
では、プレゼンティズムの状態にある方たちは、どうしてそのような状況に陥るのだろうか。次回は私なりの分類を紹介したい。